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スポーツクラブのスタッフの勤務マニュアル

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最初に:スポーツクラブのスタッフは何をしなければいけないのか

こんばんは!世界中のスポーツクラブのスタッフの皆様、きょうも御勤務御苦労様ですっ!

スポーツクラブを御利用される皆様も、これこそが理想的な、いやスポーツクラブの基本的な姿なのである、という事をご理解いただければ幸いです。

フィットネスクラブで勤務する従業員の業務とは、実に多岐に渡ります。

  • 施設管理
  • 清掃業務
  • 整理・整頓
  • 各種衛生管理
  • 施設を利用されるお客様の受付業務
  • 各種器具の使用説明
  • 会員の皆様の体調管理
  • 各種エクササイズやコリオの作成
  • 自分でエクササイズを実施
  • 現存エクササイズの各種ヴァリエーションを自分自身で独自に研究開発していき、それを随時、増やしていく:これこそが、とっても大事っ!→
  • 新規エクササイズ開発・提案・実現
  • 新規会員様の獲得に向けた各種プロモーション
  • 各種サービスの向上の提案・実現


などなど、これ以外にも目が回る程にやる事は無限にあります。しかし、具体的に勤務内容の指示を与えられていない職場の場合、どうしても「ただ、そこにいるだけ」状態に陥りがちです。

色々な地域の色々な形態のスポーツクラブを利用してきましたが、目的を持って行動している人は非常に少ない様です。自分から仕事をしよう!自分で仕事を作り出そう!という自発的な姿勢が希薄な場合が多い傾向があります。

経営陣も、雇う側も、全くフィットネスに対する興味や知識や理解がないか、もしくはスポーツクラブのスタッフにあまり多くを期待していない場合があり、そうなると完全に放置状態に陥ってしまいます。

しかしインストラクター業務をこなしている場合であれば、利用客の皆様との交流が深まり、自ずから責任感が生まれ、その行動も少しずつ変わっていく事が期待できます。

スポーツクラブに限らず、娯楽施設全般の従業員にありがちなのが、利用客と同様な、気を抜いた精神状態に陥ってしまい、従業員か客か、見分けが付かなくなってしまう、という場合です。特に海外の娯楽施設などは酷い有様です。「利用客が休憩しているから自分も休憩していい」と本気で考えている場合すらあります。詳しい事は、後ほど御説明致します。

その職場全員が、そういうだらけた雰囲気になってしまった場合、一人だけが一生懸命働こうとすると、逆に周囲から反感を買ってしまう場合があります。周囲から足を引っ張られてしまうんですね。そういった場合は、その施設の経営陣に相談するしかありませんね。

日本の色々な地域の色々な形態の施設を見てきましたが、どうやらマニュアルに基づき勤務している職場は少ない様です。
みんな好き勝手に行動していますから、すぐにわかるのです。勤務時間中ですら自分の事しか考えていない、そういう人は多いですね。

そういう訳で、「スポーツクラブのスタッフの従業員マニュアル」というものを作成する必要性に気付きました。
各種エクササイズの説明よりもまずはこちらが先でしたね。皆様大変申し訳御座いませんでした。こういった事は私の専門分野です。様々な業界の勤務経験を生かし、これから作っていこうと思います。

まず は その まえ に ここ に かいて いく ぶんしょう の いみ が りかい できる れべる の にほんご の べんきょう を はじめる こと から よろしく おねがい いたします。


日本国内におけるスポーツ施設や、スポーツクラブの形態の「標準」を知る

とにかく休日に、数多くのスポーツ施設を自分自身で実際に利用し、どういった施設形態が今現在の日本国における「標準」なのか、という事を理解していく必要があります。それを知る事がまずは大事です。
「特殊」ではなく「標準」を理解する事が大事です。
多くの場合、「標準」とは「特殊」よりは遥かにマシなものです。

「標準:スタンダード:Standard」

それを知っていけば、これから御説明していく内容が徐々に理解しやすくなっていきます。


スポーツクラブのスタッフの従業員マニュアル

ここからが始まり(スタート)(start)です

(従業員)(スタッフ)(staff)(インストラクター)(指導員)(仕事をする人)(奉仕員)

管理職:店長:支配人:従業員に勤務指示を与え、自らも働く「従業員」

管理職:社長:従業員に勤務指示を与え、自らも働く「従業員」

経営陣:管理組織がサボっていないか常に監視するのも、数多くある業務の中の「ほんの」一部

(マニュアル)(manual)(利用客のための改善計画)(勤務指示)(勤務行動計画)(就業規則)


ある程度、各種形態の施設運営管理をご存知のかたでいらっしゃれば、これから御説明していく従業員規則・勤務指示が、決して厳しいものなどでは無く、その殆どが基本レベルの非常に優しい内容になっているものと御理解いただけるものと存じます。

普通の勤務マニュアルにおいては、啓蒙的・抽象的な表現で書かれている場合が数多いです。また、普通なら理解している筈の最低限の常識レベルの物事までをも省略している場合があります。
従業員とは、自分の生活が大事!そのため、自己中心的な行動に必ず走ってしまいます。
そのため、やはり、通常のマニュアルでは手薄である事が分かりました。
やはり、事細やかに具体的に説明しなければいけないのだとわかったのです。
そのため、そういった最低限の常識レベルの物事をも具体的な表現で構成していきます。


仕事って何だろう?

「仕事とは何か?」

この事を理解していない人は実に実に多いです。特に管理職や経営陣ですら理解していない場合があり、そうなると従業員も「仕事とは何か?」を永遠に理解しないまま一生を終わってしまいます。そうなってしまわないためにも早めに御説明しておく必要がありそうです。

仕事とは、その組織職場が果たさなければならない各種職務を遂行する事です。実に単純明快です。

だがしかしこの「職場が果たさなければならない作業」が何であるかを、理解していない、理解しようとしない、教えようとしない、実行しようとしない事に問題があります。その組織全体が理解しようとしていない場合もありますね。

チェーン店にはサービスのマニュアルが存在しますから、極端に変な事が起こる事は比較的少ないです。しかしチェーン店ではない単独の店舗の場合、マニュアル無しで営業している事が完全にわかる事例がたまにあります。その場合、従業員は好き勝手な行動を取ってしまう場合があります。

そうなってくると、その業界に普遍的に通ずる「施設運営管理マニュアル」「勤務マニュアル」、という存在が必ず必要になってきます。その業界におけるサービスのスタンダード(基本要綱)というものが確立され普及していけば、こういった問題は今後減っていくことでしょう。

仕事と遊びとを、決して混同しては、いけないっ!

その区別が付いていますか?たまに「遊ぶように仕事をするのが偉い」とかいった間違った考えを持つ人々がおります。それはかなり特殊で危険な業種のみですね。遊び=休憩です。
↓人を騙す業界について

人を騙す事は仕事とはいえない

様々な業界において数多く作られている勤務マニュアルには、いかにして人を騙して利益を上げるか、という事がズラリと書かれている場合があります。

これから皆様に御説明していく「マニュアル」「勤務指示」とは、いかに、お客様を騙さずに、価値のある物事を提供し続けながらも、自分自身をも人間的に成長し続けていく事ができるか、という「正攻法」「成功法」です。


サービスって何だろう?

サービス:まごころ:おもてなし:御提供:ご奉仕:ご提案:・・・

例えば飲食業においては、「料理」という御提供する具体的な「物」があります。そのため、あまり変な事は起こりません。

しかし、スポーツクラブにおいて従業員が「提供」するのは「物」ではありません。
「事」「行為」「運動技術の伝授」「理解する」「対処する」「提案する」ことなのです。
具体的に、どういった行為を利用客に提供しなければいけないのかを知らないと、
もうただそこに「いる」だけの状態に陥ってしまいます。
しかし、それでは小さい子供が、ただそこに座っている事と同じ、
つまり休憩している事と殆ど同じ事になってしまうのですね。

例えばスポーツジムにおいてはトレーニング機器が設置されています。トレーニング機器が全てやってくれるているから、自分はただそこにいるだけでいい、と考えている従業員は多いですね。
例えばプールという設備において、プールという設備が全てやってくれるから自分はただそこにいるだけでいい、と考えている従業員は多いですね。プール監視員という業務がありますが、ただ椅子に座って時間をつぶしているだけの従業員が日本国内に多い、これは悲劇的な事態ですね。
整理、整頓、清掃、利用のしかたを間違えた利用客に正しい利用法をお伝えする、会員様から今の体調を自発的に聞き出し事故を未然に防ぐ、トレーニング計画の提案と改善、・・・。無限にやる事はあります。
例えアルバイトであっても自分がプロのパーソナルトレーナーである、そういうプロ意識でもって全ての利用客に接していけばいいのです。そうすれば、業務的にも、人間的にも必ず成長しますね。

全く目に見えない物、いや、全く目に見えない「事」を、利用客の皆様に具体的に御提供する事が、スポーツクラブにおける仕事なのです。
?おわかりいただけますでしょうでしょうか?スポーツクラブの従業員は、飲食業の従業員よりも遥か上を目指さないといけないのです。

その、全く目に見えない「事」を、今から目に見える「文字」という形で具体的に詳細に御説明していきます。

何をしたらいいかわからない時

16才を超えた大人が「何をしたらいいかわからない」というのは、「何をしたらいいかわからない振りをして何もせずに楽をしていたい」という事と同じになります。「何をしたらいいかわからない」時は、何をすれば良いのかを上司に自分から聞くのが第一です。

しかし実は上司もわかっていない場合が多いのです。それなら自分で調べるしかありませんね。その場合その上司は何もわからないままただ年月を過ごしてきただけです。そんな環境では何年働いていても仕事的にも人間的にも成長する事は決してありません。入社当時のずっとダメな自分のままで生き続けるだけです。そういう人は世の中に沢山います。

もしくは職場を変える決心が必要です。その職場に就業・就職してすぐに、特に管理職の勤務内容に問題を感じた場合、その職場がその後に良くなる事は殆どありません。今後あなたが無駄に苦労するだけです。早めに転職を考えた方が結果的には自分のためになります。

そういう事を防ぐためにも、これから自分が就業しようとしている施設の下見調査は欠かせませんね。利用客として利用し調査するのです。それも、1回や2回程度では、その職場の状態はわかりません。何回も何回も丹念に調査する、利用客にサービスの状態を聞く、などがあります。しかしまずはその施設の外堀や外壁などの、外部の管理状態を細かくチェックしていきましょう。


禁止事項と遵守事項

ここに書く事は、どれもが基本中の基本です。これまで書く必要もないと思っていた基本的な常識についても書く必要性に迫られました。
長年建設現場や飲食店や百貨店やホテルや色々な娯楽施設で働いてきた私から見ると、こんな事も守られていない施設が実に多いのです。つまりこれはスポーツクラブに限らず、娯楽施設等の様々な業務に共通した禁止事項ともいえます。
旅館、介護施設、医院、・・・

従業員は、利用客に不快感を与えてはいけません。

初心に帰りましょう。従業員は、利用客に「奉仕」する立場です。どういった行動が利用客に不快感を与えてしまうのか?まずは自分自身が利用客の立場になって考えてみれば簡単ですね。感覚が麻痺してしまった場合、他店舗を利用してみて自分がどう感じるのか?を検証し続けていけばいいのです。

勤務時間中に睡眠してはいけません。

やるべき事を教えられていない、知ろうとせずにいれば、何もする事がない、と思い込んでしまうのでしょう。やるべき事は「無限に」あるのです。それは座っている時が多いです。

勤務時間中に飲食してはいけません。

トレーニングジムの中で、従業員が物を食べたりしている風景を、たまに観察する事があります。

従業員は、休憩時間中に、従業員専用の食堂において飲食する事が常識です。
もし従業員専用の食堂が設置されていないのであれば、従業員専用の休憩室もしくは、利用客から見えないバックヤードで飲食すべきです。これも基本中の基本ですね。

勤務時間中に休憩してはいけません

勤務時間中や勤務時間外に関わらず、利用客の見える所では絶対に休憩などしてはいけません。

従業員(スタッフ)は、定められた休憩時間内に、従業員専用の休憩所で休憩します。トイレなどの私用も休憩時間内に済ませておきましょう。この、勤務時間と休憩時間とを完全に区分けしメリハリを付ける事が肝心です。その体制作りのためには、人員を増員し交代制にすればいいのです。

利用客の見える所で休憩してはいけない、というのは常識中の常識ですが、特に上の管理職という名の従業員であればある程、守らなければいけない絶対的な決まり事です。
 いや、それどころか、管理職という名の従業員は、部下や従業員の見える所ですら休憩している姿を見せないようにしていきたいものです。これは何故かと申しますと、部下や従業員が上司の真似をして仕事をしなくなってしまうからです。

従業員の休憩場所と、利用客の使用スペースとは、厳密に区分けする事が常識です。今現在そうなっていないのであれば経営側や運営側に改善提案をする必要があります。これはどうしてかと申しますと、従業員が休憩している姿を見ると、利用客は不快感を感じるからです。

休憩というのは、飲食、本を読む、雑談、ハンドフォンで話す、ネットサーフィン、トイレ、身繕い、など色々ありますね。特に週刊誌や小説などを読むのは完全に休憩と同じです。利用客や取引先などとの椅子に座った商談等も、見た目に休憩しているに近い雰囲気がありますから、これもまた利用客から完全に見えない別の個室で行うのが正解です。

勤務時間中にミュージックプレーヤー等で音楽を聴いてはいけません

勤務時間中にイヤホン等を耳に装着し、音楽を聴いている従業員がいますね。
体を動かして作業をしていれば許される?という訳にはいきません。

イヤホン等を耳に装着し、音楽を聴くのは、休憩時間中や通勤途中や御自宅にてお願い致します。

勤務時間中に携帯やスマートフォン等のハンドフォンを使用してはいけません

スポーツクラブには、固定電話と内線電話、インカムなどが設置されており、業務上の連絡はこれで全て事足ります。

従業員が、携帯やスマートフォンなどのハンドフォンで会話している、という事はそれは「私用電話」である、つまり勤務時間中に休憩している事になります。

私用電話は、休憩時間中に、従業員専用の休憩室のみで行いましょう。

従業員が利用客用の施設空間を使用する場合

基本的に従業員は、従業員専用の休憩室、従業員専用の食堂、従業員専用の入浴施設、従業員専用の仮眠室、等を使用する事が常識です。

例外が認められている場合、例えば従業員が利用客の入浴施設を利用する場合、従業員は、会う利用客に、特に顔見知りの人には必ず自分から先に挨拶をし、施設利用衛生管理のマナーを守り、利用客の皆様の邪魔にならない様に細心の注意を払う必要があります。

パソコンで仕事をしている振りをしてネットサーフィンで遊んではいけません。

パソコンで仕事をしている振りをしてネットサーフィンで遊んでいる従業員は数多いですね。個人的なネット検索をしたり、YouTube動画や、TV中継サイトなどを見て遊んでいる様です。他にもネットショッピング、ネット株なども同じです。それらは利用客の見える所で堂々と休憩している事と全く同じです。

パソコンを見ていると、いかにも仕事をしているかのように見えますが、それを利用したサボリ行為です。例え勉強のための検索であってもそれは御自宅にてお願いします。
そのため従業員が使用するPCは、決してネット接続ができないようにしておく必要があります。こうすれば、ほんの少しはマシになるでしょう。

パソコンの上にスマートフォン等を置いてネットサーフィンで遊んでいる従業員もいますね。とにかく勤務時間中は、ネットサーフィン等で遊んでいてはいけません。

もし、椅子に座ってパソコンに夢中になり会員の存在に気付くのが遅い従業員がいたとしたらそれは「仕事」ではなく「私事」をしていると判定して多分正解です。

従業員は「自分は利用客よりも偉い」と勘違いしてはいけません。

「自分は従業員だから、利用客よりも偉い」と本気で考えて行動している人が意外に多いですね。特に男性に多い傾向があります。従業員は利用客のおかげで生活が成り立っているのだ、という事実を謙虚に受け入れる必要があります。

自分は利用客よりも偉いと考える従業員ほど、仕事をしないものです。
「自分は利用客よりも偉い。だから利用客が休憩していれば、自分も休憩していいのだ」
「自分は利用客よりも偉い。だから利用客に嫌がらせをしてもいいのだ」
「自分は利用客よりも偉い。だから利用客とは自分の部下である、家来なのである」
と本気で考えてしまうんですね。この考え方こそがまさしく「殿様商売」と呼ばれる考え方なのです。

もし利用客よりも従業員が偉いとしたらそこはスポーツクラブなどではなく刑務所の様な場所になってしまいますね。

東京都内の銭湯を利用していて、非常に高圧的な態度の男性店主が数人おりました。奥さんの方は普通の対応です。この職場は自分の家である。私はこの家の主(あるじ)である。だから客とは自分の家来なのである。使わせてやっているのである、と本気で考えている様ですね。しかし、その空間を利用客に提供している以上、例え店主であっても単なる従業員に過ぎないのです。従業員は利用客にサービスを提供する事が仕事ですから、決して威張ったりしてはいけないのです。銭湯という業界が衰退している理由の中の一つが、つまりは、昔の殿様商売的な気分で利用客に接しているからなのでしょうね。

こういう似た例もあります。管理職という名の従業員が、自分が管理職である事を利用客に誇示するために、利用客に高圧的な態度で接してしまう、という例です。これは管理職という名の従業員が、利用客に不快感を与えている事になり、就業規則を自から破っている事になります。

従業員が利用客よりも上の立場にある、というのは、それは余程完璧に業務をこなし、さらに利用客の要望を遥かに超えたサービスを提供している場合に、もしかしたら有り得るかもしれない非常に奇跡的なケースです。だがしかし、「従業員が利用客よりも上の立場にある」という事を誇示してしまえば、それは従業員失格なのです。・・・つまり、「従業員が利用客よりも上の立場にある」と考えてしまう事は結局は従業員失格である、という訳です。

色々な施設で働いていて、一番問題を感じる人物が、実は利用客ではなく、実は従業員であった、という統計が既に完了しております。
色々な施設を利用していて、一番問題を感じる人物が、実は利用客ではなく、実は従業員であった、という統計が既に完了しております。
両方の視点からの統計ですから、これはもう絶対的な真実である・・・そういう訳なのでした。

一番わかりやすい例をお伝えしましょう:よく海外の施設において、従業員が利用客の貴重品を持ち逃げ逃走した、なんて事があります。その従業員は利用客を、騙すためのカモであると考えているんですね。そういった非常に危険な風潮が、今この日本国内においても拡大しつつあります。その危険な流れを食い止めていきましょう。

従業員は「自分は利用客と対等である」と勘違いしてはいけません。

特に、仕事をしない怠け者の従業員の場合であれば、従業員は、利用客よりも遥かに「下」の立場にある、という事を自覚せねばなりません。

特に海外で数多いですが、「サービスを提供している以上、自分は利用客と対等である」と考えてしまう従業員は従業員失格です。
サービスを提供している、とはいってもそれはその施設設備形態がサービスを提供しているのであり(例:プールという設備)、その従業員本人は、ただそこに座っているだけで何ら仕事をしていない、そういう場合が多いですね。

従業員は従業員同士の無駄な雑談は慎みましょう

業務を遂行するための会話であれば問題はありません。しかし多くの場合、仕事をしない従業員同士の無駄な雑談とは、利用客に対するワガママな文句の言い合い(悪口)である事もありますね。あとは完全に個人的な日常会話である場合も多いです。地獄耳なので全て聴こえていましたし、ここ数十年の物事は全て脳と文面に既に記録してありますし、これからも記録していきますよ。西暦何年何月何日に、日本国内のどこの県のどこの市のどんな種類の施設のどんな名前の従業員が、どんな嫌な話をしていたのか、どんな嫌な事をしたのか、全て記録してあります。???日記が得意です。公開してよろしいでしょうか?

まあ、仕事をしない怠け者の従業員同士の無駄な雑談とは、本当にロクでもないですね。社会の底辺層のみすぼらしさを感じる時です。
・・・もっと上を目指しましょうよ!そのために、この勤務マニュアルを作っているのです。

従業員は、利用客に丁寧語と尊敬語で話す事が常識です。

従業員は利用客に対し、丁寧語や尊敬語や謙譲語などの丁寧な言葉と口調で話す事が常識です。

稀に利用客が、従業員との親密な会話を期待している場合であれば、多少はくだけた口調でもいい場合がありますが、「丁寧語と尊敬語で話す」、という基本に立ち返る必要があります。

利用客が丁寧な言葉や口調で話しているのに、従業員が乱雑な言葉や口調で話す事は絶対に止めましょう。

利用客に嫌がらせをしてはいけません。

様々な形で、利用客に嫌がらせをする従業員がいます。長年色々な施設で従業員として働いてきた私でさえ、その心理が全く理解できないのですが、おそらくはこういう事であると思われます。

・自分が苦手な利用客に嫌がらせをして退会に追い込もう
・嫌がらせをして利用客を減らし自分が楽をしよう
 →これらはいずれも経営者の目的と完全に正反対の行動をしている事になります。経営者と利用客の両方を裏切る行為です。

こういう仕組みもあると思われます。部下に嫌がらせをすると、その部下は真似をして利用客に嫌がらせをする場合があります。利用客に「はけ口」「憂さ晴らし」を求めてしまうのですね。その従業員は利用客を自分の部下である、と勘違いしている事にもなります。

利用客の「陰口」「悪口」を言う事は慎みましょう。自分の心の中に完全にしまっておいてください。殆どの場合、従業員が利用客に対し、嫌な感情を持ってしまうのは、従業員自分自身のワガママな心である場合が殆どです。その施設自体に問題があるからこそ、利用客は行動でサインを出してくる場合があるのですが、その根源的な原因を従業員自身が突き止めるまでの器量がないと、「陰口」を言う事ができない、という訳なのです。

部下に嫌がらせをしてはいけません。

管理職という名の従業員が、部下という名の従業員に嫌がらせ > 従業員が利用客に嫌がらせ

こういう悪い伝播がある事を知る事が肝心です。

自分の部下に嫌がらせをすると、その部下は利用客に対し嫌がらせをする場合があるからです。そういう従業員は、利用客を自分の部下であると勘違いしているらしいのですね。

管理職という名の従業員が利用客に直接嫌がらせする事もあるようですね。管理職失格どころか従業員失格です。

とにかく「嫌がらせ」という行為は職場環境を悪くしてしまい、結局は利用客が嫌な思いをしてしまうだけなのです。

利用客の悪口を言ってはいけません。

例えば利用客が従業員に対し、ちゃんと仕事をしていない事を指摘すると、その従業員はちゃんと仕事をしようとするどころか注意された事を根に持ち、他の従業員や上司に、その利用客の悪口を言ったりします。

利用客が従業員に対し、ちゃんと仕事をしていない事を指摘する事は、「悪口」とはなりません。

利用客は料金に見合ったサービスを受ける権利がありますから、きちんと運営管理されていない場合、従業員や管理会社や運営側や経営陣に改善意見を言う権利があります。当然の権利です。

ただなんとなく気に入らないので悪口を言いふらす、と、その利用客は施設を使用しずらくなってしまいます。つまり隠れて嫌がらせをしている事と同じ事になってしまいます。

利用客の悪口をブログ等に書いてはいけません。

いやしかしまさか?利用客の悪口をブログ等に書く従業員やインストラクターが本当にいるんですね。拡散性が高いが故に、かなり悪質な行為です。この業界に向いておりません:→

利用客の挨拶を無視してはいけません。

信じられない事ですが、明らかに無視する従業員がたまにいます。従業員から先に挨拶をするのが常識です。

また、利用客を見ずに、パソコンなどを凝視したまま話をする、という行為も無視している事と同じです。そういう場合、大抵その従業員は仕事ではなく「私事」「自分事」で頭がいっぱいな最中、つまり自宅で休憩している状態に近いのです。

「お客様の目を見ながら話をする」という接客応対の基本事を守って勤務する事が肝心です。
状況的に目を見る事が失礼にあたる場合、お客様の中心部分(首や胸など)を見ながら接客応対します。

上司に嘘の報告をしてはいけません。

従業員が自分自身の身を守るために上司に、利用客を退会に追い込むための嘘の報告をし、利用客を本当に退会に追い込んでしまう、という非常に悪質な事例が数多く見受けられます。絶対にしてはいけない事です。この場合、完全完璧に従業員失格となります。

利用客を減らして楽をしようとしてはいけません。

とにかく自分が楽をする事を最優先する従業員が本当にいます。それが職務怠慢や利用客に対する嫌がらせ行為などとして現れてくるのですね。

利用客に提示している衛生管理の決まりは従業員も守らねばなりません。

衛生管理についてですが、従業員や関係者が衛生管理の決まりを守らない、という事は、その施設では従業員に対し衛生管理の教育をしていない、という事になります。

例えば、トイレは従業員専用のトイレを使用する事が決まりです。その際も、靴を脱いで、トイレ内用の内履きに履き替える必要があります。どうして靴を脱ぐのかと申しますと、トイレ内の床の雑菌を外部に持ち込まないようにするためなのです。

タオルを湯船に漬けてはいけばい、という衛生管理の決まりは、もちろん従業員も守らねばなりません。

従業員が衛生管理の決まり事を守らなければ、利用客も真似をして守らなくなってしまいますから、従業員は必ず、衛生維持管理の決まり事を守りましょうっ!


精神的同化現象

「精神的同化現象」とは一体何か?簡単に御説明致しますと、「同じ空間に人々が長く一緒にい続けた結果、立場の区別が曖昧になってしまう現象」です。

精神的同化現象の例

例えば学校。特に大学において、教授が、学生と精神的に同化してしまい、学生の様な行動を取り始めてしまう、という事が良くありますね。自分が教員である事を忘れてしまう時があります。そうなると授業の質が低下してしまう、等の弊害が起きてきます。これは大学に限らず、全ての教育機関の教職員や従業員に当てはまる傾向です。

スポーツクラブなどの娯楽施設でも、全く同じ現象が起きる事があります。
スポーツクラブのスタッフや管理職という名の従業員が、利用客と精神的に同化してしまい、休憩気分になってしまい仕事をしなくなってしまう場合があるのです。自分が仕事中である事を忘れてしまう時があるんですね。そうなるとサービスの質が低下してしまう、等の弊害が起きてきます。

飲み屋の従業員の例が一番わかりやすいですね。従業員が利用客と一緒にお酒を飲んでしまい、仕事をしなくなってしまう、あの現象が、世界中の各種娯楽施設でも今、起きているのです。

精神的同化現象は伝染病に似ている

この精神的同化現象もマナーの低下現象と同様に、伝染病にも似た広がり方を見せます。たった一人の従業員が利用客と同化し仕事をしなくなってしまうと、まるで競い合うかの如く、他の従業員も仕事をしなくなっていきます。「真面目に仕事をしたら損だ」という風潮が生まれてしまいます。特に管理職という名の従業員が、利用客と精神的に同化してしまうと、部下全員に感染していってしまいます。そうなると、その職場全体が、組織全体が、利用客と精神的に同化してしまい、殆ど業務を行わなくなり、手が付けられなくなってしまう時があります。

何十名もの、いや時には数百名もの人々が同時感染してしまう時があります。全員が精神感染していますから、誰も疑問を持たずに過ごしている状態です。

そうなっていないかどうか、経営者自身が職場の勤務状況、管理状況を調査し、改善していくより術はありません。


次に続きます


経営陣が必ずやらなければいけない事

精神的同化現象を知る

上記「精神的同化現象」を熟読していただけましたでしょうか。

多くの場合、経営陣は、施設の運営管理を運営管理セクションに完全に任せている場合が多いと思われます。
部署が違うので、その部署の人間に聞いてください、という対応と体制になっていると思います。

しかしもし、その運営管理の部署全体が精神的同化現象に感染してしまっていたとしたら?
放置しておけば次第に精神感染者数は増え、悪化していくだけで良くなる事など永遠にありません。

経営陣が行うべき対処とは、まず経営陣そのものが精神感染していないかどうか冷静に自己分析します。
そして自分で直接現場を見に行き、調査をします。
しかし長期的な改善を行うには、運営管理の部署に「調査員」「監視員」を送り込む事です。
それもアルバイトなどの末端であればある程、現状が把握できます。そして、その「調査員」「監視員」から直接話を聞き現状を把握し、改善へとすぐに動き出すのが得策です。この「調査員」「監視員」ですが、長期間勤務させるとやはり精神的同化現象の影響を受けてしてしまう可能性がありますから、短期間で人員を入れ替えていく方式を取ります。

しかし口頭での伝達には必ず間違いが潜んでいます。最終的には、やはり自分自身で直接現場を定期的に監視するしかありません。

管理部署を完全に支配下に置くこと

施設管理を管理部署に完全に丸投げしてしまい、信頼しきっている状態がありますが、それは非常に危険です。
また、経営陣と管理部署が同等な立場であったり、管理部署の方に発言権があったりすると、これも非常に危険です。

経営陣

管理部署


必ずこの図式で運営していく必要があるのです。

勤務マニュアルの作成

その施設の管理部署が勤務マニュアルを作成していなかったり、勤務状態が悪い場合は、経営陣が勤務マニュアルを作成し、それに管理部署を従わせ勤務させていく必要があります。人間誰でも自分自身を縛り付ける様なマニュアルは作りたくないものです。そのため、上の立場にある部署:つまり経営陣がマニュアルを作成した方が、より客観的で適正な内容になる事が期待できます。そのためにはやはり小まめに現場に足を運び、業務内容や現状を把握していく必要があります。

本当のフィットネスを知る

そのためには例え経営陣であっても、フィットネスに関する色々な知識を身に付けておく必要があります。知識がなければ、現状の内容を理解・分析・対応する事ができなくなってしまうからです。

経営陣がフィットネスに関する知識が少ないがために、運営セクションに完全に騙されている、という場合もある様です。日本国内の色々なスポーツクラブのホームページを調べていくと、ただHPを見ているだけでもそういった事がわかる事例があります。運営セクションは、自分達の仕事を減らし楽をしたいがために様々な提案を経営陣にして来る事があります。もちろん、そうでない純粋な改善案である場合もあります。どちらなのか見分けられますか???フィットネスを知らない、現場を知らないと、いとも簡単に騙されてしまいます。

フィットネスの「フィ」は、「健康」の「け」ですっ!!!

今後のフィットネス業界が、どうなっていくのか?を考え続けていく

今後は、これまでの様な「アスリート向け」「美容」「ファッション」「ダンス」などの若年層に向けたサービスに加え、「病気の予防」「各種病気の自己治癒」等にも対応したサービスの提供が必要不可欠となっていく事でしょう。

フィットネス、スポーツクラブ、という名称は外来のものです。殆どの人は、今だにピンと来ないようです。かといって、例えばアメリカのフィットネスクラブの様式をそのまま模倣してしまう事は非常に危険です。アメリカと日本とでは、歴史文化が違います。日本国内においては、スポーツクラブというものをさらに、時代の要望に適った奉仕形態へと独自に進化をし続けていく必要があります。外来文化を吸収し、日本独自のものに進化させていく事は日本人が得意とするところなのです。

※アメリカのフィットネスクラブの様式は、失敗作である、との結論が、もう既に出ております。ファッション性を重視し過ぎ、肝心の「健康」というものをおざなりにし、病人を増やしている現実があるからです。

単純明快に書きますと、(フィットネスを日本語に翻訳致しますと)、

フィットネス = 健康


スポーツクラブ = 健康倶楽部


ということになります。最終的な目標:健康の維持・健康の促進・健康の増進。

健康になるという事は、老和男女全ての人々に与えられた権利であり悲願でもあります。年齢性別は関係なく、窓口を広くしていく必要があるのです。

今後は、整体師、柔道整復師、理学療法士、薬剤師、などの専門知識を持った人物を積極採用し、より確実な体制へと、徐々に移行していく必要があるでしょう。つまり、いかにして利用客を、こちら側に取り込み続け、(無駄に増え過ぎてしまった)介護施設や病院に入れないようにしていくか!という長期戦略が求められていきます。

このまま高齢化が進むと、特に病気や自己治癒に関する知識が少ない人々は、病院ばかりを無駄に当てにしてしまいます。すると無駄な医療費の増加により国費を無駄に圧迫してしまう事が瞬時に予測されます。今現在、病気の予防、自己治癒に一番効果がある施設は、スポーツクラブなのです。


管理職という名の従業員が必ずやらなければいけない事

管理職も、経営陣や利用客にとっては単なる従業員に過ぎない


管理職とは職場で一日中椅子に座って休憩している様な職務ではありません


色々な施設で働き、また色々な施設を利用していく中で気付いた事とは「上が腐っていれば下も腐ってしまう」という事です。従業員達の行動を事細やかに観察していくと、その施設の管理職がどういう人間であるのかが次第に透けて見えてきます。つまり従業員とは管理職という従業員の心の写し鏡なんですね。

「親の背を見て子は育つ」という諺は、まさしく「管理職の背を見て従業員は育つ」というコトワザになります。

管理職の仕事とは

管理職という立場の従業員は、まず自分自身の日常生活と行動を管理し、その次に部下の従業員の行動を管理し勤務指導指示し、施設の管理点検や最終確認をしていく、つまり物凄く忙しい仕事です。管理職とは職場で一日中椅子に座って休憩している様な職務ではありません。立って仕事をしないと従業員や施設の管理はできません。「自分が動かないと人は動かない」という事実を今一度思い出してみましょう。

従業員に厳しくするためには自分自身にも厳しくしなければいけません。部下に甘く接する、というのは自分が楽をしたい事の裏返しです。

社会的責任の自覚

スポーツクラブという施設の社会的責任というものを自覚すること。

予備介護施設的な側面があります。利用客がいかにして病気になってしまわないようにしていくか?を、運動という予備防衛で守る事が社会的な役目です。そういう役割を社会から期待されているのだ、という事に早く気付いて欲しいといつも思います。

勤務マニュアルの作成

勤務マニュアルを作成し、それに基づき従業員を勤務させ、従業員がそれを守り勤務しているかどうかを常に確認していきます。

勤務マニュアルというものがないと、従業員はただ自分勝手に行動していくだけです。本人の自発的行動に期待する事は完全に不可能であるという事が、色々な施設を見てきて統計が既に完了しております。

社是・社訓の作成、復唱

その施設の運営理念を、数項目の言葉にし、毎朝、従業員全員で大声で復唱する!この効果は絶大です。

  • 私たち従業員は、お客様の健康維持管理に努めます!
  • 私たち従業員は、より良いサービスの提供に努めます!
  • 私たち従業員は、この仕事を通じ、自分自身が人間的に成長していく事を生涯の目標とします!
  • 私たち従業員は、このスポーツクラブという仕事で、社会をより良い方向に導いていく事に努力します!


社是・社訓は「声」を出して毎朝復唱する事で徐々に効果が出てきます。そして、その施設の運営理念が、言葉から次第に行動となって現れていきます。

ご意見BOXの配置

「ご意見箱」を配置し、利用客の意見を取り入れていく事が絶対に必要です。例えば従業員に直接文句を言うと勘違いされたり逆に恨まれてしまう場合があります。質の良いサービスを提供している施設や店舗には必ず「ご意見BOX」が設置されております。常に利用客の視点で物事を考え改善していく姿勢が大事です。

嘘のクレームを書いたりする利用客がいる場合があります。その場合、意見を書いた人本人の会員番号や実名を記入する欄を設け、記入されている意見から順に検討していく流れがいいですね。会員番号や実名を書き入れているという事はそれだけ責任を持って書いている事が期待できます。さらに重要な内容であれば、本人が書いたかどうかを本人に直接確認し事実確認をしていけば間違いが少なくなります。

クレーム処理

利用客からクレームがあった場合、事実関係を調査し、従業員側に落ち度があった場合は、素直に謝罪する。
そして従業員が再び同じ間違いを繰り返してしまわない様に、厳しく勤務指導する。

従業員は自分を守るために嘘の報告をする場合が数多いですから、事実関係の調査は慎重に行っていく必要があります。まずは利用客から十分に話を聞き、従業員が嘘を言っていないかどうかを検証する必要があります。

従業員が利用客に対する文句を言ってきた場合も、それが本当に事実であるかどうかを調査しなければいけません。
従業員が、自分を守るために利用客を悪者に仕立て上げるための「逆クレーム」。年齢の低い20代とかの従業員がよくする行為ですね。

管理職という名の従業員が、従業員の味方になってしまいクレームを封鎖してしまう事は、絶対にしてはいけない行為です。

サービスの質の向上に勤めること

サービスが向上すれば、多くの場合自然と利用客は増えていきます。

仕事を減らす事を考えてしまえば、それは、サービスの質を低下させ、利用客を減らす事を考えるのと全く同じ事になってしまいます。

サービスの向上とは、もちろん「仕事をたくさん増やす」事です。仕事を増やせば利用客は増え利益は上がります。そうなったのであれば人員を随時増強していけばいいのです。

作業を効率化させようと考える場合でも、それがサービスの質を低下させる結果になってしまわないかどうかを十分に検討する必要があります。

楽をしつつサービスの質を向上させる事は絶対に不可能なのです。

従業員の質の向上に努めること

実に多くの管理会社が勘違いしておりますが、
利用客のマナーが悪いという事は、従業員の質が悪い、という事の裏返しなのです。

利用客の質を向上させるためにはまず先に従業員の質を向上させていかなければなりません。
従業員の質が向上すると、利用客の質も向上する場合が非常に多いのです。

そのため従業員に対しては毎日、「勤務指導」をしていく必要があります。
衛生管理研修、業務研修、実技研修、各種業務知識の指導、・・・

良くある事ですが、設備が素晴らしい施設は、何故か従業員の質が悪いという傾向があります。これが一体何故なのか?20年間、ずっと考え続けてきて、最近ようやく答えが出ました。従業員は実は、設備が素晴らしい施設で勤務時間中に自分が遊ぼうと考えて就業しに来ている場合が多いのだ、という事です。信じられないでしょうがこれは本当です。そういう失敗的な実例を数多く見てきております。

そのため施設設備の質の向上よりもまずは、従業員の質の向上に努める事が先決となります。

「ソフトとハード」とよくいわれます。ソフト=従業員。ハード:設備。従業員の質を向上させる事をまず行い、次に設備を向上させる、という順序です。

全ての従業員に、姓名を記した名札を付けさせる事

 田 村 貴 政 

T a m u ra T a k a m a s a


こんばんは!田村貴政です。
アルバイト、パート、社員、管理職。利用客と接する全ての従業員には、姓名を記した名札を着用させます。
こうすれば、仕事に対する責任感が生まれる事が少なからず期待できます。自分の名前を利用客に言いたくない従業員とはつまり、自分がちゃんと仕事をしていない事を運営母体側に名指しで報告される事が怖いからです。

社会に出て仕事をしている以上、自分の名前を名乗り、明記せねばならない。そうする事で今自分がしている仕事に対する責任感が生まれるのだ」。これは昔から言われている常識中の常識ですね。

自分の名前を言う事を拒んだ従業員が、勤務中に5分以上も居眠りしておりました。それも2回以上も。「給料泥棒」として職場に来ているので、自分の名前を言えないのです。???これで御理解いただけますかな???

「姓名を記した名札」。スポーツクラブにおいては利用客の個人情報(姓名以上の色々な情報)を把握しております。でも従業員の個人情報:姓名は明かさない、というのは絶対に有り得ない話ですね。それでは刑務所と同じです。実は「個人情報保護」とは利用客の「個人情報保護」では無く、企業の個人情報を保護するためにこそ悪用されています。

利用客の個人情報を掴んだ従業員が利用客に嫌がらせをする、という事の方が多いのが現実です。
利用客の個人情報を握っているので従業員は利用客に気軽に嫌がらせができる、とまあ、実はそういう仕組みですね。

病院が死因情報を「個人情報保護」という名目で親族に伝えない事などでもそうですね。決して有り得ない話です。自分の親の死因が、「個人情報保護」という名目で開示されないなんて、嫌だとは思いませんか?自分の立場になって考えてみましょう。

「個人情報保護」とは企業を守るためにこそ作り出された情報操作なんです。自社の顧客の個人情報を仲間に泥棒させ関係企業に転売し大儲けつつ、事件を大々的に報道させ、個人情報保護の意識を高めつつ、実は企業の構成員の個人情報保護をこそ強化していく、そういった策略です。皆様決して騙されてはいけませんよ。

インストラクターの皆様も、実名を使って仕事をすればそれだけ利用客の皆様から信用されます。アルファベットの仮名とかでは???となってしまいます。この業界の特性上、「まごころ」と「誠意」と「責任感」が大事ですね。

施設設備の維持に勤めること

「スポーツジム清掃確認表」を各設備各所ごとに必ず作成すること。

チェックシート形式で、どんな項目を、誰が何時に清掃したのかを記録していきます。
こういった方法で管理すれば、より確実に施設を管理していけます。

サービスの質の高い施設は必ずこういった清掃確認表で管理しています。

施設設備の質の向上に勤めること

施設備品の清掃、管理、ランクアップの検討・・・。それよりも、まずは従業員の質の向上ですね。

利用客の質の向上に努めること

利用客の質の向上に努めること。いくら利用客数が増えても、マナーが悪い人が多ければ普通の利用客は迷惑をしてしまいます。

マナーUP大作戦。こういった事は特に女性が得意ですね。サービスの質の良い施設の掲示物などを拝見させていただくと、やはり女性が作ったものである事が判る場合が多いのです。そしてその施設の利用客はマナーが良いのです。旅館の女将とかいいますが、ことサービスを提供する施設においては、女性陣の活躍に期待したいものです。

男性は掃除や料理や子育て等の家事を女性に任せている場合が多いですから、こういった「しつけ」「マナー」「衛生管理」「気配り」「おもてなし」などといったものに対する意識がどうしても低くなってしまうんですね。そういう意味でも男性は日常で様々な家事の作業を体験し、どういった仕組みで物事が構成されているのかを知る事が、仕事にも生かされてきます。

男性は一度一人暮らしをしてみる事をお勧め致します。これまで母親に全て任せきりだった、料理や掃除、洗濯、整理整頓、備品管理などの、いわゆる各種施設管理を自分自身で行う能力が身に付きます。自分自身で実際に体験していないと絶対にわからないものなのです。

利用客の質を向上させるには、その前に、従業員の質を向上させるのが先ですね。見本を見せるのですね。

施設利用マナーの定期的な配布

さらにもう一つ、利用客に対し「施設利用マナー」の一覧が書かれた紙を定期的に配布していく必要があります。施設にマナー規則の紙を掲示しても、まず視力が悪くて読めない場合がありますし、読まない人の方が多いようです。従業員や関係者ですら読んでいない場合があります。会員規則に書いておいても殆どの人は読み返したりはしないものと思われます。利用客の皆様に直接配布すれば読んでいただける可能性が増えます。そしてここが大事ですが、一回だけではなく例えば3ヵ月ごと位の頻度で「施設利用マナー」の文書を定期的に配布していく事です。人とは忘れやすいものですからね(^^)。どの日付で、どの人に配布したのかを会員一人一人に対して記録しておき、個別に定期配布する方法が一番ですね。

殆どの場合、実は一時訪問利用客よりも、長く在籍している会員さんの方がマナーが悪いものです。すると、それを一時訪問利用客や新しく入った会員さんが真似をしてしまうのですね。一時訪問利用客の皆様は精神的に緊張していますから逆にマナーが良い場合が多いのです。この流れを完全に逆にするには、長く在籍している会員さんほど使用マナーを守り、周囲に見本を見せていく、そういう意識作りが大事ですね。

利用客の増大に勤めること

利用客の増大に勤めること:

サービスの向上 = 利用客の増大 = 利益の増大

経営者は当然「利益の増大」を望んでいます。利用客は当然「サービスの向上」を望んでいます。

例えば、「月に何回以上利用すると別料金が発生します」、という料金設定について考えてみましょう。
これは「会員にはなっていただきたいが、毎日は来ないでください。私達の仕事が増えてしまうからです」と宣言しているみたいですね。もやしっ子みたいでカッコワルーイ!

毎回利用ごとの施設利用保険料(100円ほど)は、あらかじめ、利用料金に含まれております。

「会員様には毎日来てドンドン健康になっていただきたいっ!!!」
「その月に毎日来ていただいた会員様には、記念品を贈呈致しますっ!!!」
という姿勢の方がアスリートっぽくてカッコイイですよね(^^)


この様に、「別料金」に移行して利益を上げよう、という取り組みは実は殆どの場合、利用客を呆れさせその数を減らしてしまい、結果的には利益が減ってしまう場合が殆どです。目先の利益を追求すればする程に利用客は減り、結果的に利益は減ってしまいます。

利益を上げよう、と考える場合、全く逆の方向で、さらに長期計画で取り組んでいく必要があります。

サービスの質の良い施設は、いかにして無料のサービスを増やしサービスの質を上げていくか、という方向性でいつも考えていますから自然と利用客は増え、また利用客の質も良くなっていきます。そういう施設を国内で幾つも知っておりますが、いや本当にこちらの想像を遥かに超えた細かい所まで行き届いた素晴らしいサービスを提供し、常に改善と向上に取り組んでおります。経営者や管理職の精神の質の高さが垣間見れますね。

超アスリート系の従業員の、非常に稀なケースを知っておく

超アスリート系の従業員であれば信頼が置ける?という訳にもいかない事が判明しつつあります。
全ての人には当てはまりませんが、こういう特殊な例もあります、という事です。

自分が次の大会で良い成績を収める事ばかりを考え、利用客の対応に付いては「二の次」、という場合があります。
元々が、アスリートとしての生活を維持するためにスポーツクラブに就職した、
そのオマケとして利用客に対処する、振りをする、
そういう、クラブーサークルの延長線上にいるに過ぎない、という傾向がある場合が稀にあります。

その場合は問題がありますね。自分が就職した職場を、今でも学生サークル感覚で利用しているに過ぎない、という訳です。
そのため、自分達の課外活動時間(自分自身の次なる大会に向けた個人的な練習時間)を増やすために、仕事を減らそう=利用客を減らそう、と運営母体側に提案してくる場合がある様です。

超アスリート系の従業員は、トレーニングに関する専門知識は豊富にありますが、自分自身の体力が完璧なので、利用客の、特に高齢の利用客の健康維持管理とかいう専門分野そのものを、まだ知らないか、興味が薄い場合があります。

利用客にメリットは?ありそうでいて、あまりありませんね。レベルが違い過ぎるからです。
超アスリート系のトレーニングを真似してしまったら、素人は故障してしまうだけです。

10〜30代で、大会出場などの高度な目的を持ってスポーツクラブを利用している人は非常に少ないです。
殆どの人は、空手道場などの、目的を完全に絞り込んだ専門のトレーニング施設で練習している様です。

スポーツクラブに通う人は、大会に出ようとか、あまり思いません。
大会に向けて練習すれば、大会に出れば、無理をして体を故障してしまう場合があります。
スポーツクラブに通う人は、病気予防や体力維持、美容などの目的で来ている人が殆どです。

「アスリート」「予備介護施設」。この二つの言葉には、大いなる隔たりがあります。若いうちからそういう事にまで気が付くようになればそれは優秀な従業員であるといえますね。

ホスピタリティーーの意味を知る

何にでも英語を使ってしまうと勘違いの元ですが、この言葉の意味を知り実際に従業員に指導しているのか?これはまだまだ基本的な内容です。

ホスピタリティー:博愛心、奉仕の精神、自己犠牲の精神、・・・。

スポーツクラブにおいてはこの「ホスピタリティー」という心の状態で勤務する事が求められています。

厳しいトレーニングを相手に課す、だがしかし、その根底に「博愛心、奉仕の精神、自己犠牲の精神」があるのであれば、行動も自ずと変わっていきますね。

「ホスピタリティ」ではだめです。「ホスピタリティーーーー」と語尾を長く伸ばす、それが時代を継承していく意味合いなのでぇーーすぅーーーー


従業員が必ずやらなければいけない事

まず、この事をご理解ください。

従業員(じゅうぎょういん)(スタッフ)とは:雇用主から雇用され、現場において勤務し、雇用主から報酬を受け取る労働者全般。

おかね を もらって はたらいて いる ひと。

従業員:管理職、社員、契約社員、派遣社員、パート、アルバイト、・・・

例えば、利用客に接し業務を行う人は全て従業員に含まれます。もし社長が利用客に接し業務を行うのであれば社長も従業員に含まれます。

もし利用客に一切接する事が無い人でも、雇用主から雇用されているのであれば、従業員に含まれます。

もし社長自身が、雇用主から雇用されているのであれば、社長も従業員に含まれます。

自分は従業員ではない、と思いながら職場にいる事は決して有り得ない話です。
自分は従業員ではない、と思いながら利用客に接する事は、利用客に不快感を与えてしまう事になってしまいます。

さあ、勘違いは解けましたでしょうか。ここからが本当の仕事の始まりです。

自分が従業員である、という事を認識する事

おじいさんは、むかしむかし、あるところの従業員さんに、「あなたは従業員ですよね?」と聞きましたところ、その従業員に「違う!私は従業員ではありません!」とキッパリと言われた事があります。

?従業員としてそこで働いている勤務時間中なのに、自分は従業員ではない、と、その女性は考えている訳です。あれから10年が過ぎ今よく解析してみると、その時の従業員は、自分の家で休憩している気分だったのだ、という事ですね。従業員ではなく、「○○ ○○」さん、という普段の素の自分のまま、そこに座っている訳です。

そういえばその女性はポータブルプレーヤを仕事場に置いていました。勤務時間中にイヤホンで音楽を聴く事が日常だったらしいですね。従業員でないのであれば、それは仕事をせずに、ただ時間だけをつぶし、そこに座っているだけの人物:「休憩員」「給料泥棒」である、という事ですね。

これは実に驚愕の体験でした。絶対に有り得ない話です。この体験がある故に、この基本的な事項をまず第一に据え置く必要があるのだと考えます。

この様に、勤務中において、従業員とは常に自分自身が従業員として仕事をしている最中なのである、という意識を保ち続けなければいけません。素のままの自分でいてはいけないのです。この事を理解できる人が増えれば世の中は少しずつ良くなっていきますね。めでたし、?めでたし?


利用客には自分から先に挨拶

会う利用客には必ず「自分から先に」挨拶をしなければいけません。

「挨拶ができない人は仕事もできない」、まさしく、その通りです。「仕事の基本中の基本の挨拶」をしたくない=仕事をしたくないという事です。

利用客に挨拶をするのが嫌で、影に隠れてしまう従業員とかよくいますね。いや、本当に隠れてしまうんですよ。

勤務時間以外で従業員が浴場などの施設を利用する場合も、会う利用客に必ず「自分から」先に挨拶をしなければいけません。そうしないと利用客は非常に嫌な思いをしてしまうからです。

特に男性従業員の場合によくあるのが、「相手に挨拶をすると相手に負けた事になるので挨拶したくない」という考えです。つまり利用客に勝とうとしているんですね。職場にはサービスを提供する仕事をするために来ているのだ、という事をよくよく思い出してみましょう。完全に逆の考え方、「利用客に先に挨拶されてしまったら、それは従業員としての負けなのである!」と考えるのが正解です。

もし心の底から、利用客に挨拶する事が苦痛なのであれば、この業界に向いておりません。そういう必要のない別業種に転職してしまった方が、双方にとって幸福です。例えば建築現場の職人さんとかですね。いやそれでもやはり他の現場作業員や顧客や近隣住民の皆さんに挨拶をする必要がある事に変わりはありませんから、逃げ場は無いのです。

利用客にはアルバイトもパートも社員も管理職も全く区別が付かない

利用客は、アルバイトもパートも社員も管理職も、その区別をしておりません。
そのため、例えアルバイトであっても利用客には社員や管理職であると思われている場合があります。

利用客は、アルバイトもパートも社員も、区別を一切していない。見分けが付かない。
だから、全ての従業人は、自分が、社員であるという意識で持って仕事に望めっ!


と、上司に、よくよく叱られたものです。今思い返すと・・・、これは名言中の名言であり、絶対に忘れる事ができない「永遠の指標」です。

サービス接客基本用語

さぁっ、まずはドラマ仕立てでいってみましょう!サービス接客基本用語は、多いようでいて基本さえ押さえてしまえば後は応用です:

  • いらっしゃいませ
  • おはようございます こんにちは こんばんは
  • ありがとうございます
  • かしこまりました しょうちいたしました
  • ただいま ごかくにんいたします ごかくにんさせていただきます
  • しょうしょうおまちくださいませ
  • たいへんもうしわけございません、「・・・・・ ・・・・・」
  • わたくしどもは、「・・・・ ・・・・」
  • このような「・・・・・」はいかがでしょうか
  • はい しょうちいたしました
  • よろしいでしょうか よろしくおねがいいたします
  • あすもおまちいたしております
  • あすもわれわれじゅうぎょういんいちどうは「・・・・・」さまのごりようをこころよりおまちしております


※実はこのサービス接客基本用語だけで、利用客様の御要望の受付とクレーム処理と改善案の提案と、その提供とを、たった一人の従業員が一人で全て瞬時(最長でも10分間以内)に、こなし解決しているのですが、おわかりいただけますでしょうか?

「よろしかったでしょうか」から我々が学ぶべき事

最近、「よろしかったでしょうか」という誤った言葉を、接客に使う従業員が増えてきてしまいました。
よろしいでしょうか」が正解です。

「よろしかったでしょうか」は、いわゆる最近できた「若者言葉」なのです。
前のご注文を覚えていますか?という相手の記憶力を疑う嫌なニュアンスを含んだ表現です。
自分のオーダーミスを全て利用客のせいにしてしまう、というニュアンスもありますね。
利用客に不快感を与えてしまいますから本来の「よろしいでしょうか」に統一しましょう。

もし、内容を確実に確認したい場合であれば、

  • 「それではこれから内容を御確認させていただきます。」
  •   従業員は今これから、内容を正確に復唱していきます
  • 「・・・・ ・・・・ で よろしいでしょうか


と、これから内容の確認が始まる事を先に、あらかじめお伝えしておけば丁寧であり業務遂行の確実性が高まりますね。

「オーダーミスの防止」「確実なオーダの提供」は、利用客と従業員とが今後お互いに協力して解決していく未来形の問題ですから過去形は有り得ないのです。


以下の過去形の言葉回しですが、全てが、接客用語というよりは、庶民的な日常会話の様に かんじることはありませんか、

  • 「あった」「いった」「うった」「おった」
  • かった」「きった」「くった」「けった」「こった」
  • 「さった」「しった」「すった」「そった」
  • 「たった」「ちった」「つった」「てった」「とった」
  • 「なった」「ぬった」「ねった」「のった」
  • 「はった」「ふった」「へった」「ほった」
  • 「まった」「もった」
  • 「やった」「よった」


「っ」という言葉:促音(そくおん)は、音が途中で停止されてしまいます。すると言葉の丁寧な雰囲気が壊れてしまうのです。そのため、極力使う事は避けた方が無難なのです。歌の歌詞の世界においても「っ」は避ける場合が多いです。色々な曲の歌詞を思い出してみましょう。特にサビ部分には「っ」という言葉が殆ど出てこない事に気付くでしょう。

回避例)
  • 「増えてしまったのです」→「増えてしまいました」
  • 「そこにあったのです」→「そこにありました」
  • 「買った御経験はございますか」→「購入された御経験はございますか」


ただ「っ」を回避するだけで、かなり丁寧な言葉遣いに回避する事ができます。過去形の表現には、要注意ですね。

会員の入館チェック

会員の入館チェック:これは基本中の基本業務です。
会員の入館チェックは、スポーツクラブのスタッフの数多くある仕事の中の、ほんのほんのほんのほんの一つに過ぎません。
しかしこれすらできない従業員が多いので驚く時があります。これすらキチンとこなせない、という事は殆ど仕事をしていない、という事になります。

ただ単に入館チェックを行うだけでなく、利用客に好印象を与えつつ入館チェックを行う、これができて初めて入館チェックの仕事ができた、という事になります。

また、入館の際のロッカーキーなどの物品は、必ず手渡しで行うようにしましょう。台の上に置いてしまうと相手に非常に不快感を与えてしまいます。さらに受け渡す時には、「両手でお渡しする」か、「逆手で物品が下に落ちてしまわない様に下から包み込んで補助」します。

会員の退館チェック

一見意味が無いように思える「退館チェック」、実はこんな場合があります。

例えば利用客の関係者から、その利用客が今どこにいるのかを電話で聞かれた場合、入館チェックと退館チェック業務がなされていれば、

  • 「その客様は、ただいま[・]スタジオでエアロビクスのエクササイズに参加されております」
  • 「そのお客様は現在この施設の館内におられます」
  • 「そのお客様は今この施設から退館されております」


などと御報告する事ができます。こういった些細な事が、思わぬ事故防止へと繋がっていくのです。

ただ単に退館チェックを行うだけでなく、利用客に好印象を与えつつ退館チェックを行う、これができて初めて退館チェックの仕事ができた、という事になります。お客様が、また次回も来たくなるような接客術で対応しましょう。

各種トレーニング器具や救命器具の操作の把握と管理

各種トレーニング器具や救命器具の操作の把握と管理。

利用客にわかりやすいよう、口で説明できるようにしておきます。説明する言葉をあらかじめ自分で書いておくと、戸惑うことなく説明ができます。

ずっと立ち仕事

スポーツクラブのスタッフの従業員の仕事は、基本的に「立ち仕事」です。
それも、ただ一箇所に立っているだけではなく、立って館内を歩き回らなければ全く仕事になりません。

従業員が変な事を考えてしまうのは(自宅でくつろいている気分になってしまうのは)、殆どが、椅子に座っている時です。椅子に座ってしまうと、自分事ばかりを考えるようになってしまい、仕事をしなくなり、利用客を客であると考えなくなってしまう、つまり従業員がその施設の「お客様」状態になってしまうんですね。これは管理職という名の従業員も肝に銘じなければいけない事です。

そこの経営陣さん、管理職さん、勤務中に隠れてネット株とかしていたらダメですよ(^^)。そういう私事・自分事は、御自宅でどうぞ。そういった事を部下が真似をしてしまい、最終的にはサービスの低下という形で利用客に迷惑をかけてしまう事になるのです。

施設管理

施設内外の掃除・整理・整頓、トイレチェック、空調管理、掲示物の管理、・・・
:朝やったからもういい、では無く、1時間ごとなどの定期的に行います。

特に施設の入り口(エントランス)と外の掃除は大事ですね。
これこそが、利用客が、その施設の管理状態のレベルを判定する、まず第一の項目です。

だがしかし、怠け状態=従業員なのに自分は客だ:状態に陥ってしまうと、外に出る事すらおっくうになってしまうんですね。で、全く入り口や外の掃除をしなくなってしまいます。これはもう完全に施設管理を放棄してしまった末期状態です。

例えば不動産業界の施設管理。色々なマンションやアパートを見ていくと、管理会社が施設管理を殆ど放棄してしまい、ゴミ屋敷状態になってしまっていながらも入居者を募集してしまっている物件が稀にあります。管理会社は定期的に清掃や整理整頓を行う事が業務なのですが、その定期的の頻度が非常に非常に少ないのですね。すると簡単には汚れが取れなくなってしまいます。これは不動産会社が、業務委託先の管理会社をきちんと管理していないからこそ起こる現象です。不動産会社は季節商売であり、重要な時期以外は殆ど御休憩状態である、という事ですね。

エクササイズ・スタジオの管理

まずなんといっても大事なのが、床、つまりフローリングの管理です。汗などで塗れたままの状態は滑ってしまい非常に危険です。また外の気象からくるその日の湿度が高いと、これもまた滑りやすくなってしまいます。いつもと同じなのに、今日は妙に床が滑りやすい?という日があります。「空調設定」や「モップがけ」で回避できる場合があります。

極力空調に頼らず、スタジオ内の窓の開閉で温度管理する事も大事です。

スタジオの入り口で、スタジオの入室チェックをPCで行い、本部が把握できる体制作りは重要ですね。別の事項でも書いておりますが、どの会員さんが、どんな種類のエクササイズに、どの様な頻度で参加されているか、という事を把握しておく事が大事です。危険な利用法であった場合、改善策を提案する事で、スポーツ障害を予防できます。

引っ込み思案な性格を治す方法

ジムスタッフは接客業です。自分から、積極的に、お客様に話していかないと業務を遂行する事はできません。

実はこれを書いている私自身は、元々は非常に引っ込み思案な性格でした。これではいけないと思い、苦手な接客業を続けていく事で、かなり改善されてきました(少しマシになりました)。

とにかくお客様とお話をする体験を自発的に増やしていくしかありません。

引っ込み思案な性格を治す裏技:幼児教育において情操教育:音楽、ダンスがあります。
私は接客業でかなりマシになりましたが、エアロビクスなどのダンスを始めてから、よりマシになりました。

音楽やダンスなどの自己表現の練習を続けていくと、性格が徐々に外交的になっていきます。

いつでもほがらかな態度で接客

例えば利用客から何かを指摘された場合、自分が悪いのに怒りの感情で対応してしまう場合があります。それは職場ではなく自宅にいる時の気分でいるからです。

誰でも、何かを指摘されれば、その瞬間は「ムッ」としてしまうものです。だがしかし、必ずその時の出来事を後で振り返り、自分自身に、どのような「非」があったのかを反省し、同じ事を繰り返さないようにしていく必要があります。

従業員は決して怒りの感情を面に出してはいけません。自分の感情を押さえ込みコントロールするためのトレーニング。
これは長い体験によって獲得するものですが、けっこう御年配の従業員さんでもできていない場合があります。
利用客には「わがままな子供みたいだ」と呆れられてしまいます。

自分の感情を押さえ込む包み込むトレーニング:一番簡単な方法は、勤務中は常に腹式呼吸を行い、腹筋を鍛える事です。こうすれば自分の感情が声や顔や行動に現れてしまう事を防いでいけます。

「頭に血が上る」とよく言いますが、腹筋に力を込めると、腹部に血流が集中します。すると頭部へと血流が上昇してしまう事を防ぐ事が可能なのです。すると感情をコントロールできるのです。著者はサービス業で長く働いている時に、この事実を発見しました。そのため頭や顔から汗が出にくくなるのです。これもけっこうな感動物の発見でした。

会員の皆様の体調チェック

例えアルバイトでも、ここまでできる様になっておきたいものです。その経験は例え異種業界に就職した時であっても必ず生きてきます。社員であれば必ずできるようになっておきましょうね。

専用の項目に詳しく解説してあります。

フィットネスや健康などに関する知識の勉強。

フィットネスや健康などに関する知識の勉強。

フィットネスクラブの従業員の仕事は、利用客の皆様の「健康維持促進増進」のお手伝いです

まずは「健康維持」に関する知識を身に付けていく必要があります。
その次に、やっと「健康促進」に関する知識の習得、という流れになります。

例え利用客が10〜20代の若者ばかりであったとしても、この「健康維持」に関する知識を持たずに就業する事は非常に危険なのです。?でも勤務中に勉強するのはNGですよ。勤務時間外の自宅で勉強しましょうね。


受付の従業員の仕事

受付の従業員の一番大事な業務とは、まず、利用客に対する挨拶と対応です。

事務業務に夢中になってしまい、利用客が近づいてくる事に気付かない、
というのは根本的な間違です。


よく、本当に本当に受付の業務のみしかしない、いやそれすら十分にこなせない従業員がいます。

受付の従業員が、挨拶すらできない、そういう驚愕の事例を数多く知っております

小学生がそこに座っている、いやいや、小学生の方が、多分マトモですね。
怠け者になってしまった大人は、小学生以下の業務しかこなせません、これが真実です。

受付の従業員は、受付の仕事以外にも、上に書いた様な、実に様々な業務をこなさねばなりません。
となると、ずっと座っている訳には、いきません、ね(^^)。

基本中の基本の挨拶、こまめな清掃・整理整頓、トイレチェック、物品の補給、会員の体調管理業務・・・やるべき事は無限にあるのです。



会員の皆様の体調管理

いきなりですが、こんな上級的なものを書いても従業員の皆様に理解していただけるか不安ですが、ダメモトで書いていきます。
いや実は、これこそがスポーツクラブのスタッフの重要な仕事なのです。お互い責任重大ですね(^^)。
この内容をまず理解していただければ、後は自然と付いてくる、それ位に大事で大切な内容ですから気合を込めて書かせていただきますっ!!!

よくある部署間の責任の転嫁
  • ジムスタッフは、インストラクターの誰かが体調管理をやってくれているものだと思っている
  • インストラクターは、ジムスタッフの誰かが体調管理をやってくれているものだと思っている
  • 家族は、スポーツクラブの従業員の誰かが体調管理をやってくれているものだと思っている
  • 医師は、スポーツクラブの従業員の誰かが体調管理をやってくれているものだと思っている
  • 国家は、どこかの誰かが、体調管理をやってくれているものだと思っている


みんな「誰かがやってくれる」ものだと思っています。もしくは会員自身が自分で自己管理しているのだ、とも思っているでしょう。だがしかし、会員さんは素人だからこそ体調維持管理をお願いしにスポーツクラブに来ているのです(決して口に出して言う事はありませんが)。体調維持管理に関する知識など全くないものであると考えておいて正解です。

そこで、色々な地域のスポーツクラブの利用経験が長く、各種分野の健康維持管理を長く研究してきた私のような人物が、いい加減早めにマニュアルを作っておかねば、と、ようやく重い腰を上げた訳であります。

体調管理の手順

  • 会員様の顔と名前を覚えます
  • 「体調管理カルテ」兼「トレーニング計画カルテ」を作成します
  • スポーツクラブを利用する目的をお伺いします
  • 利用目的に基づいたトレーニング計画を作成し提案します
  • 施設使用のルールを説明します
  • 器具の使用のしかたを説明します。ジム以外の、プールや入浴施設なども全て。
  • 体調におかしい所がないか会員様が利用する日に毎回チェックしていきます。
  • 会員様と話し合い、体調管理カルテ兼トレーニング計画カルテを定期的に見直し再提案していきます


※体調管理カルテとトレーニング計画カルテは、別紙にしてしまうと危険ですね。
トレーニング計画ばかりに目がいってしまい体調管理がおろそかになってしまう事などを防ぐためです。
必ず一枚の紙で利用客様の現状と対策を統括的に把握できる様にしておく必要があります。

※担当者を決めてしまう事は非常に危険です。その担当者が休業日、転勤、退職してしまった場合、詳細は雲の中です。逆に話がややこしくなってしまいます。様々な業界で起きているあの責任回避現象ですね。
「今担当のものがおりませんので、われわれとしては、なんとも対応しがたい」
「その担当者は退職したので、我々は責任を取る必要がありません」
、つまり本部は担当者に全ての罪をなすりつけ、実際は何も把握していなかった、という事実に驚愕する訳です。
都合が悪くなれば担当を変えたり、担当者を遠くに転勤させたりします。
実は、責任の所在を不透明にする目的こそが「企業内における担当」という役割なのです。
「企業内における担当屋程、あてにならないものはない」。どの業界にも共通する普遍法則です。
そのため、
カルテに全ての状態を記入し、他のどの従業員が読んでもすぐに理解対応対処できる体制作りの方が安心確実です。

会員様の体調のチェック:ある程度の経験があれば、表情や顔色や全身の動作を見ているだけである程度は察する事ができますが、やはり「体調に何か問題を感じておられる事はございませんか?」と毎回お声がけするのが安心ですね。

体調管理カルテとトレーニング計画カルテを定期的に見直し再提案:この定期的に、とは、
見直す必要性を感じた時に行います。必要性を感じなくとも最低2週間ごとに会員様と直接話し合い見直していく必要があります。

これでおわかりいただけます通り、
スポーツクラブのスタッフの仕事とは、会員に「話しかける」、「話を聞く」、「記録していく」、「解析する」、「再提案していく」事の連続なのです。
寡黙なアスリートではなく「接客業」「専門職」である、という事を、まずはご理解ください。

ところでこの業務内容、実は病院の医師が行う業務に非常に似ていますね。本来スポーツクラブとは、こういった業務を行う事を明示していたのではなかったでしょうか?入会したら後は放置、ではもったいないですね(利用客様の会費が、そして従業員の皆様のキャリアと人生の時間が)。

スポーツクラブを利用する顧客の年齢層は、20歳から70歳代と幅広く、特に30歳から65歳くらいの年齢層が多い様です。そのため介護施設の職員的な側面もあるのです。体調管理が何故必要か?スポーツクラブで行うトレーニングが原因で体調を崩してしまう場合があるからです。健康になるためにスポーツクラブに通っているのにトレーニングが原因で病気になってしまったのでは本末転倒ですよね。

よくブティック等において、「訪れるお客様に話しかけるのは、それが嫌なかたもおられますから控えましょう」という方針の店舗があります。しかしスポーツクラブにおいては既に利用客にトレーニングというサービスを現在提供中です。となると、そのアフターフォロー(定期奉仕、定期管理)、つまり、それこそが「体調管理」となるのです。「会員から言ってこないから何もしなくてもいいや」という訳にはいかないのです。サービスを提供している以上、我々には責任があるのです。特に自分の体調について聞かれる事を嫌がる利用客は殆ど、いや全くといっていないでしょうね。逆に感謝されます。

これは楽器の練習においてもそうですが、練習をし過ぎると、常に疲労が溜まった状態に陥ってしまい、逆に上達していかない、という体の仕組みがあります。そのため、「超回復」、全身の疲労が適度に取れる間隔でトレーニングを続けていく必要があります。著者は一時期毎日筋トレを続けていて、胸部に慢性的な内部破裂の様な状態が数ヶ月間続いてしまった事があります。それでジムスタッフさんに相談してみると、「毎日筋力トレーニングをしていても問題がない方法があります。今日は下半身だけ、今日は体幹部たけ、今日は上腕部だけ、と鍛える部位を毎日変えて行えば、その部位ごとで休息が取れますから、この方法をお勧めします。」という的確なご返答をいただきました。その通りにして見事に回復しました。実は会員の方からは、なかなか相談しにくいものなのです。あの時、勇気を出して相談しておいてよかった、と今も思います。

数多くある実例

例えば、ある会員さんがヒザの調子が悪かったとします。しかし、その会員さんからその事を聞き出す体制や関係を築いていない場合、スタッフは何ら対策を提案する事ができません。すると、どうなってしまうのか?ヒザは徐々に悪化し、ついには退会、という結果になってしまいます。殆どの場合この事をスタッフは知りません。そういう実例を何件も知っていますから、体調管理の重要性を強く感じるのです。

ヒザの悪化の原因とは、有酸素運動を行う前後の手順や内容や頻度や靴やウェア等に問題があるからです。
病院の医師は、スポーツクラブでのトレーニングの状況を知りませんから原因を特定しにくい訳です。そのため、殆どの場合、悪化した後で病院に通院し、運動禁止(ドクターストップ)という事で退会となってしまうようです。この場合、医師ができる事は単なる事後処理のみですね。

特に、スタジオだけしか利用しない会員さんの場合、このヒザの調子が悪い事を知っているのは、その会員さんと気軽に話す他の会員さんのみとなります。
さあ、それではどうすればいいのでしょうか?インスラクターの先生は色々な施設を移動していますから会員さんの体調管理の全てを期待するのは無理があります。となると、一番いい方法は、


全ての利用客の体調を管理していく

スポーツクラブのスタッフは、スタジオだけしか利用しない会員さんの体調をも管理していく、という事です。
つまり、スポーツクラブを利用している全員の会員さんの体調を管理していけばいいのです。
そうすればフィットネスが原因による体調の悪化を未然に防ぐ事ができる可能性が高まります。

そうなると、どの会員さんが、スタジオの、どんなエクササイズに、どんな頻度で参加しているのか?という事を把握・記録していく必要があります。そして定期的に体調について質問し、異常がないかどうかを確認していきます。ある程度の経験と専門知識があれば、どんな状態がどんな結果を招いてしまうのかを未然に予測し予防できる筈です。

数多くある実例に基づいた、対処法の中の一つ

スポーツ障害の典型的なケースです。

  • 「エアロビクス上級」の様な非常にインパクトの強いレッスンに頻繁に参加されている
  • ヨガやピラティスなどのリラクゼーション系のレッスンには一切参加されていない
  • 御高齢でいらっしゃる


「エアロビクス上級」の様な非常にインパクトの強いレッスンに頻繁に参加されていて、でもヨガやピラティスなどのリラクゼーション系のレッスンには一切参加されておらず、さらに御高齢でいらっしゃる、というケースです。もうこの3点の情報だけで、非常に危険な状態である事が瞬時に推察でき、その先の運動障害を予測できます。この場合、まずは体調をお伺いし、レッスンに参加されている時の靴やウェアなどを確認し危険であれば提案をします。そして、リラクゼーション系のレッスンへの参加をお勧めしていきます。こうすればヒザの故障などのスポーツ障害の多くを回避できる事が少なからず期待できます。



・・・忙しい仕事なんですね。本当は。今日もご苦労様です、利用客一同、明日も宜しくお願い致しますっ!




パーソナル・トレーナについて

よく別料金で「パーソナル・トレーナ」というサービスを提供しているスポーツクラブがあります。トレーニング内容や健康維持管理を会員と一対一で話し合い、トレーニングの指導や、時には身体の補助をしながら実践していく上級サービスです。

PT的なサービスは、あらかじめ会費に含まれています

???でもしかし実は、ジムスタッフは基本的に、パーソナル・トレーナが行う様な業務に近い仕事をする事が、色々なスポーツクラブの入会キャンペーンの広告に、あらかじめ明示明記されていますね。

「会員一人一人に合わせたトレーニングメニューの御提案」などという謳い文句です。スタッフ側から会員に向けて積極的に提案し続けていく、それがスポーツクラブのスタッフの仕事です。となると、そういった知識をスタッフに教育していく体制作りが大事ですね。もちろんスタッフ一人一人が独自に勉強していく事が肝心なのは当然ですが。

このサービスの登場により「パーソナル・トレーナ」というサービスの別料金を支払わないのであれば、一切面倒は見ません、そういう雰囲気が最近醸し出されてきています。だがしかし、スポーツクラブの利用料金には既にその「パーソナル・トレーナ的なサービス」が、あらかじめ含まれているのです。

そうなってくると、パーソナル・トレーナの皆さん、今後大変ですね。全体の質を上げていきましょうね。「奉仕技術の底上げっ!!!」


スポーツジムやスタジオの利用マナー

スポーツジムやスタジオを利用する際に利用客が守るべきマナーです。

靴(トレーニングシューズ)は雑菌の塊です!

この基本中の基本を言い忘れていました。いやまさか書く必要もないか、と思っていた、それ位に基本事項です。

  • 野外マラソンで使用しているトレーニングシューズを、スポーツクラブ内で着用してしまう
  • トイレ内に入った事のあるトレーニングシューズを、スポーツクラブ内で着用してしまう
  • 空調室内を掃除していた事のあるトレーニングシューズを、スポーツクラブ内で着用してしまう


これ以外にも様々なシーンが推定できます。どう考えても、利用者のトレーニングシューズの衛生管理は個別指導できませんから、ストレッチエリアにおいてはトレーニングシューズは一律禁止となるのです。温泉にタオルを漬けるな!と同じお話ですね。

トレーニングシューズとは、外を歩く時に着用する靴の次に「マシ」な靴であり、決して衛生的なものとはいえないのです。

靴底を完全殺菌する方法:歯ブラシ、塩素系漂白剤。

実はジムスタッフが、トイレにトレーニングシューズのまま入り用をたしているのを「目撃」してしまったからです。ジムスタッフがマナーを守れない状況では利用客もマナーを守らない、非常にメシャクチャで危険な状況なのです。

ストレッチエリアやストレッチマットの上に靴(トレーニングシューズ)のまま乗らないこと

これは非常に重要ですね。
横になって寝たりする場所ですから、雑菌の塊であるトレーニングシューズを脱いで、ストレッチエリアやストレッチマットの横に置いてストレッチマットの中に入ります。これは常識中の常識です。

器具の上に靴(トレーニングシューズ)のまま乗らないこと

例えば筋力トレーニングマシンの、特に頭を乗せるような場所やマットや椅子の上に、靴(トレーニングシューズ)のまま乗ってしまうと、そこに雑菌が付着してしまいますね。後で拭けばいい、という問題では無く「常識」です。

器具をそのままにして他の器具に移動しないこと

器具を使用したら、器具を元の状態に戻し、設置されているタオルで汚れを拭き取ります。

一番悪い例が、ある器具をを使用中に、そのまま別の場所に移動し別の器具を使用し、また戻ってくる会員さんがいます。ジムは自分の家ではありません。他の器具を使用中、他の会員さんはその器具を使用できなくなってしまいます。

器具を個人や団体で長時間占有しないこと

5人などの仲間で順番に器具を長時間占有している場合もありますね。20分とかの長い時間です。他の会員さんは何十分も待たされてしまいます。基本的にジム内では群れずに個人一人でトレーニングしていけば、この問題は解決します。

ストレッチエリアの使用ですが、本来利用できる人数の半分以下の人数で独占してしまっている場合があります。マットの角の部分を利用した、対角線状に使用する事が大事です。

ストレッチマットの使用のしかた

文章だけでは多分理解できないと思いましたので、画像を作成しました。小学生のマッチ棒のクイズですね(^^)。
だがしかし、この事を理解し実際に利用している人は非常に少ないという現実があります。
こういった視覚的に理解できる図案をスポーツクラブの壁に掲示しておく、まずは、そこから初めていかないといけませんね。

器具を使用後は、備え付けのタオルで汗や汚れを拭き取ること

器具の掃除は基本的にはスタッフの仕事です。しかし、全ての器具の状態を清潔に保ち続けるには、利用客の皆様の協力が必要です。

 しかし現状として開店中の器具の掃除を殆ど利用客に任せている傾向があります。
例えば、スタジオのエアロビクスが終了した後の床の掃除(モップがけ)は実はジムスタッフも手伝うべき作業なのです。暇を持てあましたスタッフなら一杯いますから、ね(^^)。インストラクターや会員に全てを任せてしまう事には問題があると常々感じています。
ご勘違いなさらずに!スタッフは、ジムエリアだけではなく、スタジオの管理をも開店中にしないといけないのです。

携帯やスマホはマナーモードで

携帯電話やスマートフォンは、できればロッカーの中に収納しておきたいものですが、何らかの事情でジムやスタジオに持ち込む場合においてはマナーモードにし、時刻やメール確認以外には使用しないでおきましょう。

会話は利用客用の休憩場所、もしくはロッカールームで行いましょう。

必ずタオルを持参しましょう

ジム、スタジオ、いずれにも共通しますが、汗で床や器具を汚してしまわない様にするためです。また色々なシーンにおいてタオルはトレーニングの際の補助器具ともなります。

ジムにはタオルが設置されておりますが、それは器具に付いた汗を拭き取るためのものであり、体の汗を拭き取るためのものではありません。

持参する水入れは割れやすい物は避ましょう

例えばガラス製の容器に水を入れてエクササイズに参加したとします。何かの拍子で下に落ちてガラス瓶が割れてしまったら、それが怪我の元となってしまいます。

特に透明のガラスの破片の掃除は見にくいため非常に難しく、完全に掃除をしたと思っていても何粒か残っている場合がよくあります。すると、裸足で行うエクササイズやヨガなどの、床で行うエクササイズの時にどうなってしまうのでしょうか?非常に危険ですね。

スタジオのプログラムの開始5分後以降は入室しない事

怪我を防止するためです。特に有酸素運動の場合、準備運動でからだを動かさずに途中参加すると、思わぬ事故が起きてしまう場合があります。ヒザの故障やアキレス腱の断裂などを防ぐためです。

厳密に書けば、「スタジオのプログラムの開始5分前以前に必ず入室してストレッチや準備運動を行っておく事」となります。こうしておけば、よりスポーツ障害を防止できますね。

スタジオに参加中の途中退出は極力避けましょう

例えばエクササイズの途中でトイレに行ったりすると、もしトイレが込んでいれば再開時間に遅刻してしまいます。すると、エクササイズのスムーズな進行を妨げてしまうのです。

スタジオに参加する前に用事を済ませておく事で、これは防げますね。

スタジオに住民登録しないこと

例えば講師の右斜め後ろが自分の場所である!と硬く心に決め、決して他の誰にも譲らない、という状態が「スタジオに住民票登録をする」なんて冗談(^^)で言ったりしますが、基本的に場所を決めるは、その日に早く来た人の自由です。

エアロビクスなどで初心者で、明らかに技術的に問題があり、その場所では危険な場合も稀にあります。しかし多くの場合、インストラクターや周囲の上級者によるフォローで問題なく終了するケースが殆どです。

場所を固定してしまうと、首や全身のバランスが次第に狂っていってしまいます。そのため著者は常に色々な場所を循環し、左右のバランス調整を行っております。


続きます


入浴施設の利用マナー

たった一人、マナーが悪い人がいるだけで、他の人が真似をし、伝染病のごとく広がっていってしまう現象を見た事があります。スタッフや関係者までもが真似をしてしまう、つまり本当に伝染病と同じなのです。

とにかく「入浴施設の利用マナー」というものは、こと細やかに決まり事を決め、掲示し、たまには利用者の皆様に直接配布したりして、衛生意識の向上を図っていきたいものです。

浴槽に入る前に体をキレイにしておきます

浴槽に入る前に体をキレイにしておきます。浴槽を汚さないためです。
まずシャワーで汚れを落とします。特に髪や耳の穴や性器や肛門などを重点的に。そして洗い場でアカスリと水で全身の汚れを取っておきます。さすがに洗浄剤で洗うまでの必要はありませんが、もし汗などで、とても汚れていたら、先に洗浄剤で洗う必要もあります。

洗い場に座り、鼻汁が体に付着しないよう、鼻をかんでおくのも大事ですね。そして鼻汁が体に付着してしまった場合、洗い流す事が必要です。よく浴槽の中に鼻汁が浮いているのですが、これで防げますね。

湯船や水風呂にタオルを漬けないこと

どうして湯船や水風呂にタオルを漬けてはいけないのか?と申しますと、
タオルをキレイに洗わずに持参する人がいたとします。すると、そのタオル内の雑菌が湯船や水風呂に放出されてしまいます。
特に夏の暑い時期は、タオル内に雑菌が繁殖しやすく、全ての人が清潔なタオルを持参してくるとは限りません。
そのため一律で禁止し、湯船や水風呂の衛生状況を良くしていきましょう、という考えのもとです。
衛生管理の一貫なのですが、この理由を理解していない人は多いようですね。
この理由を利用客の皆様にきちんと説明し理解していただくようにすれば問題は解決します。
そして、この基本のマナーを理解し実行していれば、他の色々な行動に関してもマナーが良くなっていく、そういう「マナーの入り口」の様なものであると思ってください。

「湯船や水風呂にタオルを漬けないこと」という掲示を読んだとしても理由を理解していないと行動として現れてきません。そのため、

「水を汚さないために、湯船や水風呂にタオルを漬けないようにしましょう」と掲示しておけば少しは減るものと思われます。

浴場の床にツバを吐かないこと

基本的に「ツバを吐く」ことは非常に見っともない行為です。特に男性で、自己顕示(俺は偉いのだ)をするためにツバを吐く事がありますが、せめて野外のみでお願いします。

浴場の床に唾を吐く、という行為は実は東京では一回も見た事がありませんでした。20年間、頻繁に銭湯に通い、5年間スポーツクラブに通っていても、ただの一人もいなかったのです。しかし地方のスポーツクラブや地方の銭湯で、この行為を行う人を始めて発見してしまったのです。それも、たった一人からぞくぞく感染し、30人位にまで増殖しております。「唾液感染」というものがありますが、衛生的に非常によろしくない行為ですね。

ツバを吐くのは、洗い場に座り体を洗っている時に、排水路に向けて、誰にも見えにくくして、吐きます。こうすれば唾は速やかに排水路に流れ込みますから、浴場の床を汚してしまう事がありません。

一つだけしかない設備は短時間で使用を終えること

例えば水シャワー機が1台しか設置されていない施設の場合、周囲の人を気遣い、短時間で使用を終えることが大事ですね。周囲の人の状況がわかる様に、必ず周囲に視線を向けておきます。

脱衣所に行く前に、足に「かけ湯」をすると湯冷めしにくくなります

脱衣所に行く前に、足に「かけ湯」をすると湯冷めしにくくなります
これはマナーというよりは、病気の予防となります。足に水をかけることで「これから寒い場所に行きますよ」と体に予告をする訳ですね。すると不思議な事に体は身構えて、湯冷めしにくくなるのです。いや〜体って不思議ですね。

脱衣所に行く前に全身の水をふき取っておきましょう

脱衣所に行く前に全身の水をふき取っておきましょう。脱衣所の床を水で汚さないためと湯冷めを防止するためです。
実はアカスリだけで殆どの水分が拭き取れる事をご存知ですか?浴場内の暖かい邪魔にならない場所で、アカスリで全身の水分の殆どを拭きとっておき、さらにタオルで拭けば、床は濡れない、湯冷めしない、といい事ずくめです。

脱衣所では携帯電話やスマホなどで会話をする事は避けましょう

脱衣所でよく堂々と大声で携帯電話で話をしている人がおりますが、基本的に脱衣所では携帯電話やスマートフォンなどで会話をする事は禁止です。

脱衣所は裸になる場所です。最近はデジカメ機能なども付いており、盗聴・盗撮などの危険性もありますから、今後は使用を完全に禁止していく流れになっていく事でしょう。

放置していくと、どういう結果になってしまうのか?

これが「マナーの意識低下」という名の伝染病が徐々に拡大し、行動の症状が悪化していく過程です。著者が実際に観察したものです。

  • 湯船にタオルを漬ける人が増える
  • →浴場の床にツバを吐く人が増える
  • →→湯船の中にツバを吐く人が増える
  • →→→湯船の中でオシッコをする人が増える
  • →→→→湯船の中で○○○をする人が増える


全ては繋がっています。衛生意識が低下していけば、こういう結果になってしまうのです。
つまり、「湯船にタオルを漬ける」という初期行為から、早期の段階で厳密に禁止していく必要があるのです。

「空に向かってツバを吐く」という諺がありますが、自分がマナーを守らないと、他の人も守らなくなり、結果的に、非常に不衛生な浴場を利用する羽目になってしまうのです。だがしかし、何百人もの人々が同時に感染していると、誰一人疑問を持たずに普通に利用している、というのが、この集団精神疾患の恐ろしい所です。

マナー意識低下の流行、マナー意識低下の伝染、精神疾患、集団感染、最初は些細なものに思えても、放置しておけば、こういう流れになってしまうのです。



続きます


スポーツクラブを御利用の皆様へ

いかがでしょうか。今現在、フィットネス業界は、かつてのパワーを失い老齢期へと差し掛かっている様です。

エクササイズのやる気を失った従業員。でも健康維持管理という介護施設的な業務にすら、やる気が無い、という非常に中途半端な現状にあります。過渡期にあるらしいんですね。

時代の流れからして、こういう変遷を辿っていくのではないか、と想像しております。

  • 若者向けのスポーツクラブ
  • →中高年向けのスポーツクラブ
  • →→予備介護施設的な要素を強めたスポーツクラブ
  • →→→リハビリテーション、整体、接骨院、などの技師が監修・指導・施術に協力するスポーツクラブ
  • →→→→スポーツクラブと介護施設との一体化
  • →→→→→介護施設の中のスポーツクラブ
  • →→→→→→病院の中のスポーツクラブ


何故なら、病気の予防や体力を維持増進する目的において、スポーツクラブという施設は抜群の効果があるからです。
これをもし目的ごとに施設を細分化させてしまうと、非常に効率が悪い結果を招いてしまう事でしょう。
「総合病院」ならぬ「総合病気予防健康維持促進増進施設」という理想的な環境があれば素晴らしいですね。

質の良い改善意見を管理側に伝える

利用客は料金に見合ったサービスを受ける権利がありますから、ちゃんと運営されていない場合、従業員や管理会社や運営側や経営陣に改善意見を言う権利があります。これは当然の権利です

まずは、事実に基づいた改善意見を「ご意見BOX」に投稿し、それでも改善が得られないのであれば、管理職や経営者に直接意見を言うのがよろしいと思います。それでもダメなら各自治体の「保健所」や「消費者センター」等に意見を伝え、業務指導を要望するしかないですね。

色々な施設を見てきて感じる事は、施設運営管理とは実は運営側だけの力では片手落ちなようなのです。特にスポーツクラブにおいては従業員の年齢層が低く、色々な経験がある我々大人にとってみれば問題を感じる点が多いでしょうね。利用客が、従業員を自分の子供の様にしっかりと見守り、時には愛情を持って叱りながら、改善に協力していく「二人三脚」的な体制が必要ですね。


インストラクターの皆様へのお願い

とても忙しいインストラクターの皆様へ。

ジムスタッフは、実際、仕事をしていない、という事を知る

ジムスタッフとは専門知識を持たない素人集団です。専門知識を持たないが故に、何をすればいいのかを知ろうともしないアルバイトと同じです。

だがしかし、基本的にインストラクターという職業は専門職、さらには個人事業主=社長ですから、
指摘する項目は比較的少ないです。だがしかし、短時間で駆け抜けていく性質上、
やはり穴はあります。そして大いなる勘違いが、その施設のスポーツクラブのジムスタッフが、
会員の健康指導を実際に行っている、という幻想です。?殆どありませんね。
特にスタジオだけしか利用しない利用客は、ジムスタッフと一切接点が無いのが現実です。
例えジムスタッフと接点があっても、ジムスタッフが利用客に対し自発的に健康指導をする事は殆どありません。
スタジオの床の管理状況すら見に来ない位ですから、お分かりいただけますね?(^^)そういう訳です。日本国内、どこのFCでも同じみたいですね。
すると、どういう結果になってしまうのか?スポーツ障害で病院に行き運動禁止と診断され自主退会、という流れです。
「?あれ、あのひと最近私のクラスに来なくなっちゃったなー?」という人は多分、「それ」です


・・・そのためのお願いです。
ここまでしていただけると、非常に助かります。
健康管理指導は本来主にジムスタッフの仕事ですが、
もし時間的に余裕があれば宜しくお願い致します。

有酸素運動を実施する際の手順

空調温度管理と、その後の設定

インスラクターの皆様は体が出来上がっており、一般人よりも遥かに代謝が高い、集中する、指示をする、大声を出す、つまり、利用客よりも遥かに汗をかきやすい、という事を今一度思い出してみましょう。すると、自分自身の身体の感覚に合わせた空調設定では会員は全く汗をかくことができない、という場合があります。

有酸素運動とは、運度能力の維持促進と、発汗による体内の毒物・老廃物を放出する目的とがあります。

となると、自分自身にとっては かなり汗だくになる様な空調設定にしないと利用客は汗をかけない訳です。

そのための対処法:
  • 極力薄着にする
  • 水分補給用の水は数本凍らせておき持参
  • 休憩タイム時に全身(特に頭部)に水をスプレーし体温を下げる
  • エクササイズ終了後は空調を停止する


※全身に水をスプレーするとあら不思議!肌の表面から涼しくなっていきます。

※エクササイズ終了後は、とにかく問答無用で空調を停止させ、次の現場に向かいます。
 これは無駄な電力を使わないためです。
 次の枠の空調管理は、その施設のジムスタッフや次のインストラクターに判断を委ねましょう。

業務の基本

利用客の皆様との間に、体の体調が悪い所はないかどうかを確認できる様な関係を築きます
エクササイズが始まる前に「体調に問題を感じている人はおりませんか?」と挙手をお願いします
ヒザに問題を感じている人には、衝撃吸収のための各種動作の指導と靴やウェアの指導を行います
マットを使い座位によるストレッチを行います
立位によるストレッチを行います

エクササイズを開始します

立位によるストレッチを行います
マットを使い座位によるストレッチを行います
エクササイズ終了後に「体調に問題を感じている人はおりませんか?」と挙手をお願いします
個別に指導を行っていきます

様々な施設で指導を行っていくと、実に膨大な人数の利用客の皆様を指導する事になります。
そのため、こういった個別指導は、スポーツジムのスタッフにお願いするのが一番なのですが、
実は、利用客の皆様の中には、スタジオだけしか絶対に利用しないかたがおられます
そうなると、スポーツジムのスタッフとの接点が、ほぼ皆無であり、健康指導を一切受けていない人が多い、というのが今の日本のスポーツクラブの現状なのです。

それで、特にヒザを痛めて病院に行き運動禁止という事で退会されてしまう会員さんを何人も見てきました。

・・・本当に、もし時間的な余裕がありましたら、宜しくお願い致します。


根源的に、今自分自身が、これから、利用客の皆様に提供しようとしているエクササイズのインパクトの深度が、その、おのおのの会員さんの身体能力や体の現状に耐え切れない場合があります。これを見抜く事は、かなりに困難ですね。今現在私ができる事:衝撃吸収のためのシューズやウェアの選定や、衝撃吸収動作の指導の教材(マニュアル)を作成中です。


続きます



ヒザを衝撃から守る様々な方法

マラソンをしていて膝を痛めてしまった、という話は殆ど聞きませんが、エアロビクス等の舞踏系有酸素運動で膝を痛めてしまった、という話はよくよーく聞きます。

これはジャンプ、つまり「跳び上がる動作」に対する予防がなされていないからです。スポーツクラブでスポーツ障害になる原因の多くが、ヒザを痛めてしまう事です。まずはこの事実・現実を知り、予防していきましようっ!末永くフィットネスを楽しむためにも。・・・このサイトのメインテーマだったりしてv(^^)v

この教材は、スポーツクラブの利用客と、インストラクター、双方に向けたメッセージであり、内容が混在しております。分類するべきかどうかは、今考え中です。

膝の故障は年齢というよりは自己管理不足

最近、サプリメント等の宣伝で「膝関節の組織は年齢とともに・・」などと謳っておりますが、適切に自己を管理すれば、膝の故障を防ぐ事ができます。色々な会員さんを見てきましたが、やはり知識不足から来る身体管理不足が原因です。これから書く事全てを実行する位の気合で望み、しっかりと自己管理防衛していきましょうねっ!

シューズの選定

  • 衝撃吸収設計がなされ、さらに足首全体を包み込む「エアロビクス専用のシューズ」を着用する
  • さらに衝撃吸収効果がある靴の中敷を着用する:つまり二重に。100円SHOPの素材で十分効果があります。


エアロビクス専用のシューズは非常に高価です。バスケットボール用のシューズでも1万円以上する場合があります。靴とは消耗品です。安く済ませるには、とにかく衝撃吸収設計がなされた4000円位のシューズを買い、衝撃吸収効果がある靴の中敷を100円SHOPで買い、中敷を二重構造にします。そして足首全体を包み込む分厚い靴下を着用します。靴下を二重にしてもいいですね。自分で工夫すれば安く済みます。折り畳んだ新聞紙を中敷の下に敷き込むのも裏技。新聞紙が衝撃吸収と靴内の湿度調整をもしてくれます。

そのためシューズは5mm位大き目のサイズを選び、中敷と靴下とで最終的な調整をするのが宜しいようです。例えば通常のサイズが25.5センチであれば、26センチのシューズを試してみます。そうなると、つま先の空間が少し開いた状態になってしまいます。つま先が多少開いていても、有酸素運動の動作にさほど悪影響はない、という事は体験として知っていますが、問題を感じた場合、足先やカカト部分に新聞紙を詰め込む、なりで対処できます。

シューズを購入する際には、追加する新品の中敷と靴とを持参し、それらを装着した状態で試着していけば安心確実です。

足首全体を包み込む、半長靴の様な構造の靴であれば、足首を捻挫してしまう確率が低くなり少し安心です。著者が足首を捻挫してしまったのは、たまたま、靴底の衝撃吸収構造はあるが、足首が露出した、普通のシューズを着用していた時です。あの時もしエアロビクス専用の半長靴のシューズを履いていたら・・・と。特にステップエアロビクスの時は台から足を踏み外しやすいので、足首全体を包み込む構造のシューズが安全でオススメです。

ウェアの選定

  • 厚めの素材で、足首まで保護する長い靴下
  • 極力、足全体を包む、サイズが大きめのサイズの長いパンツを着用し、冷えを防ぐ
  • ヒザにサポーターを装着する


最近、スポーツクラブにおいて足首を露出した靴下が流行しておりますが、若い女性向けの単なる「ファッション」です(バッサリ過ぎましたか?ゴメンナサイ)(丸刈りクン ^^)。

短パンは確かに動きやすいですが、膝が冷え調子が悪くなってしまう時があります。そのため、少しサイズが大きい長いパンツを着用します。最低限でも膝部分までが保護されていた方が「安全」です。

スタジオ内では汗や冷房などで逆に体が冷えてしまう事がありますから、特に下半身は肌を露出させないようにした方が「安心」です。

ヒザにサポーターを装着する、というのは、職業プロのための対策です。バレーボールやバスケットボールの選手と同じ様な境遇に追い込まれている人のために。しかし靴やウェアや保護器具だけで膝の故障を防げる訳ではありません。以下の項目も読んでみてください

時代の流れはローインパクトコリオへと

利用客の年齢層が上がるに従い、インストラクターは今岐路に立たされています。
上級者向けのエアロビクスにおいてハイインパクト(高い衝撃)な動きでコリオを構成すると、膝を故障してしまう利用客が増えてきているからです。

とはいえ、その枠が上級者向けのエクササイズである事を維持していかなければいけません。

そこで、ローインパクト(低い衝撃)な動きを多用しつつも、上級者向けの内容にする技法が今、求められています。

  • アームの複雑化
  • コリオの開始方向を前、右、後ろ、左と変化させる
  • ターンの回転角度を、180+45度にする
  • ターンの回転角度を、180+90度にする
  • ターンの回転角度を、270+45度にする
  • ターンの回転角度を、270+90度にする
  • ターンの回転角度を、360+45度にする
  • ターンの回転角度を、360+90度にする
  • カッティングハーフの多用
  • 動きの譜割りを細かくする
  • 曲の再生速度を毎回少しずつ変化させていく
  • コリオの長さを通常の二部構成から三部構成に変える
  • コリオの長さを通常の二部構成から四部構成に変える
  • 通常の1ヶ月ではなく、半月で新しい次のコリオに移行する


アームを加えたり、ほんの少し難しくするだけで俄然難易度が上がります。

体の向きを変えていくだけで難易度が上がり脳トレになります。
どれだけターンの回転角度が増えても、足に加わる衝撃(インパクト)は、比較的・変わりません。身体能力を試すためにも。

ハイインパクトな身体能力を追求するよりも「記憶力」を追求する様な構成を取り入れていきます。実際エアロビクスなどのダンスとは記憶力との勝負です。複雑な動きですから、全身に加え「頭」で全身を制御するエクササイズですね。

曲の再生速度ですが、その速度により色々な効果が期待できます。

  • 遅い速度は、深層筋力と、正確なリズム感が鍛えられます
  • 速い速度は、表層筋力と、いい加減なリズム感と、頭脳が鍛えられます


そう、実は、曲の速度が速ければ難易度が上がる、という訳でもないのですね。遅い速度に設定し、しかし動きの譜割りを細かくする事によって生ずる難易度UP効果にも着目です。

よく、遅い速度で踊ると、逆に妙に難しく感じたり、疲れたり、汗を多くかいたりします。曲の再生速度が遅ければ遅い程、別の方向での身体能力やリズム感が鍛えられる、という事には前から気付いていました。上級よりも初級のクラスの方が疲れる汗が出る場合があるのは何故か?の謎が解けましたね。

自分で振り付け(コリオ)の強度をアレンジできる様に利用客に指導

  • 跳び上がる動作の時でも、決して足先を地面から浮かさないようにします。
  • ローインパクトの動きに変えます。
  • レイヤリングで使用されていた前の仮のステップに切り替えます。


必ずインストラクターと同じ動作をしなければいけないのだ!という強迫観念が、ヒザの故障を生み出してしまう場合があります。インストラクターは基本的には上級者向けの「ハイ・インパクト」な動きで見本を提示していきます。
そこで、利用客自身が「自分自身で今の体調に合った強度を調整していく事ができるように指導していけば怪我の発生も少しは減るものと思われます。

特に全身が温まっていない時に、ハイインパクトのフォーメーションを行う事は非常に危険です

例えば基本的なステップ:同じ「ステップタッチ」「V−STEP」「前4つ」などでも、ローインパクト版と、ハイインパクト版があります。この「ロー・ハイ」の2種類の強度の距離を、自分の今の体調や体温やウェアなどにより意識的に使い分けていく技術。この重要性に気付いたのは、やはりヒザに軽い痛みが起きる事があったからです。強度を自分自身で意識的に選択するようになってから足に痛みを感じる事は殆ど無くなりました。

ハイインパクトのステップをローインパクト版にアレンジする技術の例

  • グレープバイン:クロスウォークで左右に移動する
  • ギャロップ:クロスウォークで左右に移動する
  • ホップ:ステップタッチで前に移動する
  • バッククロス:Wニーアップ
  • ジャンピングステップニー:フロントステップトゥタッチ


レイヤリングで使用されていた前の仮のステップに切り替える、これは、前の原型を覚えていたか?という記憶力が試されますが、もし可能であれば使いたい技術ですね。これを会員さん一人一人が自分でできるようになっていれば少し安心です。

ジャンプし着地する場合の衝撃吸収のための各種動作

猫やバレーボールやバスケットボールの選手が行う衝撃吸収の動作にヒントがあります。

ヒザを少し曲げておく
上体から全身を上に引き上げる
つま先から地面に着地する
つま先から、ゆっくりとカカトを地面に着地していく
足首を曲げて、衝撃を吸収
ヒザを曲げて、衝撃を吸収
腰を曲げて、衝撃を吸収

このように、下から順番に衝撃を吸収していくイメージを体に覚えこませていきましょう。
実はこの衝撃吸収の動作が、各種ダンス表現において重要な役割を持っています。バックビートの表現、リズムの前ノリの防止・・・・。
つまり簡単に御説明致しますと、この衝撃吸収のための各種動作が身に付けば、ダンスが上手く見えてくる、という副産物があったりもします。一粒で二度おいしい、とはまさにこの事ですね(^^)

「つま先から、ゆっくりとカカトを地面に着地していく」動作を行うためには、そのための筋力トレーニングも必要ですね。
これはピラティスの自重を用いたインナーマッスルのトレーニング形式で行いましょうっ!立位で立ち、ゆっくりとカカトを浮かせ、ゆっくりと踵を降ろす、このトレーニングは非常に効果があります。片足を浮かして行う方法もありますね。


自分の全身を衝撃吸収体へと進化させていく、そのための知識、

とにかく衝撃吸収のための各種動作は、非常に大事です。いくら靴や保護器具やウェアなどで防御しても、肝心の全身の動作に問題があれば、ヒザの故障の原因となってしまうのです。
一番悪い例が、足を直立の棒の様に伸ばしたままドンッ!床に着地してしまう動作です。例えばエアロビクスの「フライ」というコリオなどですね。しかし、この衝撃吸収の動作を取り入れれば、ヒザへの衝撃を多少は和らげる事ができます。

極端な話、この衝撃吸収のための各種動作技能が身に付けば、素足でのハイ・インパクト・コリオですら可能です。
それ位に大切な技能なのです。著者は、この衝撃吸収の動作練習のため、わざと素足で練習する時があります。

衝撃吸収の研究や練習には、ヒップホップダンスがオススメ!

HIP−HOPのリズムの取り方にヒントがあります。ヒップホップダンス特有のグルーヴ感は、衝撃吸収の目的をも兼ね備えているんですね。ヒップホップダンスの動きをエアロビクスに応用させる感覚です。
そのためには、通常のエアロビクスの曲の再生速度を75〜80%程度に落とし、バックビートを明確に感じ取り全身で表現できる様に練習する項目を増やす必要があります。

例)V−STEPの場合の衝撃吸収のための各種動作

  • カカトから前に踏み出す
  • カカトからゆっくりつま先へと地面に着地していく
  • 膝を曲げて衝撃吸収
  • 腰を曲げて衝撃吸収


毎カウントごとに、頭の位置が大きく下がる様、大袈裟に衝撃吸収をします。
すると、バックビート(裏カウント)で腰を下げる事になり、これがリズム感を鍛える事になり、ダンスの技能も向上します。これは他のステップにも応用していけますね。

例)A−STEPの場合の衝撃吸収のための各種動作

「V−STEP」は「かかと」からですが、
「A−STEP」は「つま先」からです。
基本ポジションに戻るための衝撃吸収のための各種動作は同じです。

  • つま先から後ろに踏み出す
  • つま先からゆっくりカカトへと地面に着地していく
  • 膝を曲げて衝撃吸収
  • 腰を曲げて衝撃吸収


上体を上に引き上げる事で足への衝撃を軽くする

上体を上に引き上げる事で足への衝撃を軽くする

「上体を上に引き上げる」とは有酸素運動における非常に重要な動作です。
・・実はこの動作には、足への衝撃を和らげる効果もあります。重力による落下速度を軽減させる事ができます。踊りが上手く見えて、全身は補正され、衝撃も吸収してくれる、とってもお得ですね(^^)。2割引じゃなくて、同じ価格で倍の量を買える、あんなかんじですね。どんなかんじだろう。こんな感じです:

上半身を上に引き上げる事で足への衝撃を軽くする
  • 胸を上に引き上げる事で足への衝撃を軽くする
  • 両腕を上に引き上げる事で足への衝撃を軽くする
  • 頭部を上に引き上げる事で足への衝撃を軽くする


全身を浮かす時に、足から飛び上がろうとすると、足が上に上がり、着地する時に足に多大な負担がかかってしまいます。
しかし、上体を上に引き上げる事で全身を浮かす場合、足はあまり上に上げずに済み、足への負担が減ります。
つまり、同じ高さで浮いているのに、足先の高さが違う、という訳ですね。

忍者が、全身を「Y」の字を保ったまま着地する、あの動きにヒントがあります。
両腕で上体を引き上げつつ、両腕で空気摩擦を発生させ落下速度を遅くする、
あの動作を、色々なステップやコリオに応用していきましょう。

「前4つ」「グレープバイン」などを、「完全に体幹部と両腕だけを使って上体を浮かす練習」:そのイメージトレーニング

仰向けに寝た状態でのヒザのストレッチ

有酸素運動の前後においては、実は仰向けに寝て、ヒザに全く重力がかからない状態でストレッチを行う方が断然効果があります

床に寝そべってストレッチするのはカッコワルイ、オシャレじゃない(^^)、という感覚が、エアロビクスやジャズダンス等の舞踏系有酸素運動を担当するインストラクター自身に、どうやらあるようです。そういったアメリカから輸入されたファッション性を重視し過ぎたダンサー向けのエクササイズ構成は「超」健常な人限定のものです。ダンサーの寿命が何故短いのか?
でもしかし、寝た状態でストレッチを行えば、会員さん、インストラクターさん双方が確実に膝関節や全身をストレッチできます。フィットネス寿命がバツグンに延びますよ!_(^^)_

ストレッチが効く順番

  • 仰向け
  • 座位
  • 膝立ち
  • 立位


つまり、立位によるストレッチは殆ど効果が無いものであるとまで考えておいてください。
何故なら、地球の重力の方向性による影響を受け過ぎてしまうからです。

そして、運動の直前・直後に「仰向けや座位」によるストレッチ行う時間的な濃密感が大事です。運動して数時間後にストレッチをするよりも、「運動の直前・直後にストレッチを行う」事で確実に効果が高まります。家に帰ってからストレッチすればいいや>それでは実は手遅れなのです:そもそもスポーツクラブでストレッチをしない人は決して自宅でストレッチする事はありません。インストクターの指示下においてでしかストレッチしない人が大半=ストレッチのやりかたを実は記憶しないない、という事実が解明できました。

そのため、ストレッチマットを使い仰向けや座位によるストレッチを行う必要性があるのです。
そのためストレッチマットは常にスタジオ後部や側面の壁に立てかけておき、簡単に使用収納できる様にしておけば手間も少なくなりますね。

一番効果がある方法は、仰向けに寝て、両足を真上に持ち上げて行う各種ストレッチです。膝に重力の完全に逆方向の力を与え開放させた状態が、とっても「効きます」

確実な効果が期待できるフォーメーションです
仰向けに寝ます
両足と両手を上に上げて伸ばし、振ります
両足のカカトで、お尻を軽く叩きます
右足だけを上に上げて伸ばし両手で膝周辺を保持します
右足首を回転させます:時計周り、逆回転
右のつま先だけを手前に引き寄せます
右のつま先を伸ばします
右足を手前に引き寄せたり戻したりを繰り返します
左足だけを上に上げて伸ばし両手で膝周辺を保持します
左足首を回転させます:時計周り、逆回転
左のつま先だけを手前に引き寄せます
左のつま先を伸ばします
左足を手前に引き寄せたり戻したりを繰り返します
組み合わせた両手で、右ひざを手前に引き寄せたり戻したりを繰り返します
組み合わせた両手で、左ひざを手前に引き寄せたり戻したりを繰り返します
曲げた両膝を手前に引き寄せます
組み合わせた両手で、両ひざを手前に引き寄せたり戻したりを繰り返します
続きます


ヒザのマッサージ

  • 手でヒザ全体をよくもみ解します
  • ジェット水流をヒザに当てます
  • しゃがむ動作を行います



ご年齢や、その時の体調により、エクササイズの中で行われるストレッチだけでは不十分な場合があります。エクササイズの前後は会員さん自分自身で自発的にストレッチを行っていく、自己防衛が必要です。こういう発想が全く無い人こそが、スポーツ障害となってしまうのです。

各種座法でヒザ関節をマッサージ

椅子に座っていては膝がマッサージされることはありません。しかし各種座法で床に座っているだけで膝が解されていきます。とっても簡単ですね。ストレッチのやりかたがよく分からない場合、まずは、色々な座法で座って過ごす時間を日常生活の中で増やしていきましょう。

あぐらをかきます
座禅を組みます
短時間の正座をします

正座ですが、いきなり長時間の正座をしてしまうと完全に逆効果。逆に危険な場合すらあります。そのためまずは、ごくごく短時間の練習から始めていき、膝を徐々に慣らしていきましょう。
正座などの各種座法はヒザ関節を強力にストレッチしてくれますから、細く長く続けていきましょうね。

色々な健康法がありますが、とにかく、各種座法というものには様々な恩恵が隠されているんですね。それを知ってしまえば、もう椅子は要りませんね。

ヨガのクラスに出る

特にエアロビクスの次にヨガのクラスがあったらラッキー☆ですね!ヨガにはヒザ関節を解す様々なポーズがあります。
そのため、汗を拭き取れる大きいタオルを持参するか、汗で濡れたウェアをヨガ用のウェアに着替える必要がある場合もあります。

多くの人は、特に女性は、汗をかいたら一刻も早く体を洗いたい、そのため個人ストレッチもせすぐにスパに直行、という人が多いですねーーー病院直行でーっす。著者がよく使っていた手は、エアロビクスの後に速攻シャワーだけ浴び着替えヨガ、という方法です。

ヨガのクラスを担当する

1. 週に10回、エアロビクスのレッスンだけを担当している人
2. 週に07回、エアロビクスのレッスンを担当し、3回はヨガのレッスンを担当している人

1. 週に10回、エアロビクスのレッスンだけを担当している人
→の寿命を、「10」とします

2. 週に07回、エアロビクスのレッスンを担当し、3回はヨガのレッスンを担当している人
→の寿命は確実に「15」以上になるでしょう。

リラクゼーション系のレッスンを、「じべたにすわる」「かっこわるい」などと考え続けていると、
フィットネス寿命は、極端に短くなってしまいます:

柔道の受身の練習

特にステップエアロビクスなどにおいて稀に、足を台から踏み外し全身が宙に浮いてしまう時があります。

足から無理に着地してしまうと危険な場合があります。そこで、足だけでなく全身の色々な部位を使って床に着地していく、この技術が身に付いていれば、とっさの時でも足に負担がかからずに済みますね。



スタンフォード監獄実験から我々が学ぶべき事:殿様商売

施設管理と心理学:勘違いを解消するためのキーワードです。心理学を勉強していて、この実験結果は非常に参考になります。

スタンフォード監獄実験とは、アメリカで行われた心理学実験です。架空の刑務所という舞台設定を作り、一般人に看守役と受刑者役を与え、24時間収容し、数週間演技を続けさせるというものです。すると、看守役は次第に受刑者役に危害を加える様になり、暴走が止まらなくなり実験は6日目ですぐに強制的に中止されました。架空の設定とわかっているのに、たったの6日間で、看守役は人格が豹変してしまったのです。


さて、では、この「看守役」を「施設の従業員」に、「受刑者役」を「施設利用客」として置き換えて考えてみると・・・。もはや架空の設定ではありません。従業員は殆ど仕事をせず、利用客をたまに監視するだけで、たまに嫌がらせをする、という状態になっていきます。その施設が刑務所の様な様相を呈してしまっているケースです。この状態は非常に危険ですね。利用客を長時間または長期間「収容?」する業種:スポーツクラブ、入浴施設、宿泊施設、介護施設、病院、各種教育施設などで発生しうる危険な現象です。

殿様商売とは

その施設が大名を中心とした「お城」であり、従業員とは、その城で働く「権力者様」「お役人様」「門番様」「看守員様」「監視員様」であり、
利用客とは「庶民」「部下」「家来」「囚人」なのである、と本気で考えるようになってしまうケースがあります。この状態は非常に危険ですね。その施設がサービスを提供する施設ではなく「収容所」「刑務所」となってしまうのです。

これがまさしく文字通り「殿様商売」なのです。多くの場合、その施設の経営陣そのものが殿様気分でいる事により、その下部組織や管理会社も従業員も、その影響下で行動してしまう、という事ですね。つまり、まずは経営陣そのものが考え方を改めないといけないという事です。

日本も、例えば昔かたぎの職人さんがする対応:「使わせてやってるんだ」「与えてやってるんだ」「また来な」的な態度で利用客に接するのが粋だとかいう風潮がありましたね。しかしチェーン店の統一されたサービスマニュアルの登場により「お客様は神様である」という考え方が王道になりました。そして、そういった昔かたぎ的=殿様商売的な接客方針の店舗は次々と閉店に追い込まれてしまいました。チェーン店という大規模な力に負けたというよりは、接客態度を改める事ができず顧客が離れてしまったとも考えられます。今現在、個人店舗や個別店舗など、チェーン店ではない店舗で生き残っている例を視察する事がありますが、やはり時代に対応した接客と、様々な工夫を凝らしたサービスで固定客を掴んでいる事がわかります。

利用客が仕事や家事などで働いているシーンを想像してみましょう

利用客は、その施設ではリラックスして休んでいるかもしれません。ただ相手が休憩しているシーンの表側ばかりを見ていると、怒りを感じてしまう場合があります。でも利用客の皆様だって、職場や家では猛烈に働いているのです。仕事の時は色々な人に頭を下げたりもしているのです。その、働いているシーンを想像しながら勤務していけばいいのです。

お客様は従業員よりも遥かに偉い

もし今働いている施設が、殿様商売的な雰囲気で業務を行っている場合、決して周囲に流されてはいけません。

従業員として働いていて、よくお客様から「ありがとうございます」と言われる事があります。とってもうれしい事です。その日はこれまでの全の疲れが完全吹っ飛び、またこの業務を続けていこうと思います。だがしかし(今振り返ると)、そこで図に乗って「自分は偉いんだ」と決して勘違いしないようにしたいものです。お客様は、嫌がらせや質の悪いサービスを受ける事を回避するためにこそ、従業員に「ありがとうございます」「よろしくおねがいします」等と、おべっか(お世辞)を言っているだけに過ぎないのです。それは、ただの社交辞令なのです。それを真に受けて調子に乗ってしまってはいけません。

※稀に、確実に自分自身のガンバリにより、お客様からお褒めの言葉をいただいた、という事があります。
 これを自分自身で完全に客観的に冷静に判断するのはなかなか難しいですが、年に数回程度しかない、と考えておいて多分正解です(^^)

接客業を続けていて、毎日非常に苦痛感を覚えてしまうのは、多くの場合「自分は客よりも偉いのにどうして客に奉仕しなければいけないのか?」という考えが心のどこかにあるからです。すると毎日が苦痛の連続となってしまいます。
→それを回避するための方法:次に書きます:

こういった非常に危険な状態を防ぐには、「お客様は従業員よりも遥かに偉い」「従業員はお客様よりも遥かに下なのである」と常に考えながら勤務する事が重要です。この考えが完全に頭で、そして「心」で心底理解できていれば、仕事は徐々に、楽になり、楽しくなり、前向きな発想が次々と生まれていきます。すると、毎日が楽しい日々の連続となってくれるんです(^^)


続きます

次回の項目

今のところ、これまでのマニュアルの見直し保守点検、細分化作業中です。が、


「忘れ物の管理」:この業務処理で、プロとアマとの区別が簡単付いてしまう、その初歩的な内容について、
具体的に説明していきましょうっ!

忘れ物の「虚偽申告」が起こってしまう事例

忘れ物の日時と、物品名を掲示




??さてここで、もう、おわかりいだけますように、
 「忘れ物」とは、一切開示掲示しない事です。
本当に大切な忘れ物であれば、必ず「自己申告」があり、
それに基づき「内容確認」ができます。

ここで、物品の価値評価なのですが、忘れ物をした人にとっての価値を、従業員が見抜く事は完全に不可能です。
例えば、100円の物が実は親からの遺品であり、絶対に無くしたくない物である、そういう場合があるのです





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